古い話になりますが、MacUIM & Anthy をインストールした続編です。

　昨年末に MacUIM と Anthy を入れてみて、Anthy の変換精度がなかなかだった事に感心。（その記事）次は Anthy を UNIXアプリ（X-Window kterm等）側から使えるようにする事を試みようと（と言うか、こちらが本来の使い方なんでしょうが）していまして、その途中経過です。
　ネット上の記事を参照すると MacOS-Xでも、さほど困難なくできるような感じだったのですがねぇ。なんで私はこんなに苦労するんでしょう。途中経過だけど、忘れないように方法を書いておくのだ。

　MacUIM は TSMを使った MacOSアプリと Anthy の橋渡しをするもの。同様に UNIX (X-Window) 側から Anthy を使うには、UNIX (X-Window) アプリと Anthy の橋渡しをしてくれるもの、すなはち XIM (X Input Method) と UIM のブリッジがあれば良いわけで、それが uim。これをインストールすりゃ良いわけだ。

1. uim のソース入手
   uim のソースを UimDownload からダウンロードする。現在の最新版は 0.4.5 released at 19 Oct 2004 だった。
2. ダウンロードした "uim-0.4.5.tar.gz" を解凍する。
   

   $ tar xvzf uim-0.4.5.tar.gz $ cd uim-0.4.5

3. インストール方法は "INSTALL.ja" を読む。
   内容は非常にアッサリしたもので、普通に configure, make, make install という流れだと書いてある。
4. gtk (GUI機能)を使わずインストールする方法を試みる。
   ウチの Macには gtk-2.0をインストールしてない（サラのMacOS-Xには普通入っていないよなぁ）ので、gtk-2.0 (GUI機能)を使わずにビルド、インストールしてみることにした。その結果、

   $ ./configure --without-gtk2 〜 checking for perl... /usr/bin/perl checking for XML::Parser... configure: error: XML::Parser perl module is required for intltool

   　Perl の XMLパーザが必要だと言う。何のために要るのだろう？多分、configure かコンパイルのためだけで、直接 uim には関係ないと思うけどなぁ。
5. XML::Parser のインストール
   XML::Parser は CPAN の ここ からダウンロードできる。現在の最新版は XML-Parser-2.34。
6. XML::Parser 解凍
   

   $ tar xvzf XML-Parser-2.34.tar.gz $ cd XML-Parser-2.34

7. XML::Parser のインストール方法は README を読む。
8. XML::Parser のインストールを試みる。
   

   $ perl Makefile.PL Note (probably harmless): No library found for -lexpat Expat must be installed prior to building XML::Parser and I can't find it in the standard library directories. You can download expat from: http://sourceforge.net/projects/expat/ 〜略〜

   今度は expat というライブラリが無いと言っている。芋づる式に他のパッケージが必要になる、いつものパターンだ。
9. expatの入手
   expat を SourceForge の Project: Expat XML Parser からダウンロードする。現在の最新版は expat-1.95.8。
10. "expat-1.95.8.tar.gz" の解凍

    $ tar xvzf expat-1.95.8.tar.gz $ cd expat-1.95.8

11. expat をビルドしてインストール

    $ ./configure $ make $ sudo make install $ ls -lt /usr/local/lib -rwxr-xr-x 1 root admin 724 11 Feb 19:08 libexpat.la lrwxr-xr-x 1 root admin 20 11 Feb 19:08 libexpat.dylib -> libexpat.0.5.0.dylib lrwxr-xr-x 1 root admin 20 11 Feb 19:08 libexpat.0.dylib -> libexpat.0.5.0.dylib -rwxr-xr-x 1 root admin 334100 11 Feb 19:08 libexpat.0.5.0.dylib -rw-r--r-- 1 root admin 417784 11 Feb 19:08 libexpat.a

    と言うことで、expatライブラリがインストールされた。
12. XML::Parser のインストールに戻る。

    $ cd XML-Parser-2.34 $ perl Makefile.PL Writing Makefile for XML::Parser::Expat Writing Makefile for XML::Parser $ make $ make test 〜略〜 All tests successful. Files=14, Tests=130, 3 wallclock secs ( 1.80 cusr + 0.29 csys = 2.09 CPU) $ sudo make install

    という事で、やっと XMLパーザまでインストールできた。しかし、これは未だ uim の configure前段階に過ぎないんだな。

内ト / Feb 15th, 2005 20:30 / [ 編集 ] [ コメントする ] [ TrackBack(0) ]