mlterm (その3)
mltermの設定をする。
噂されていた iPod, iPod mini のモデルチェンジが行われましたね。価格改定、容量アップ、バッテリー持続時間が18時間に、と言ったところでマイナーチェンジなんですが、朝日新聞ホームページではトップ記事の1つに取り上げられるなんてね。普通の家電メーカーでは考えられません。
安くなって性能アップと言うことでウチの会社でも欲しいと言っている人が増えつつあるのですが、実際に購入に結びついているかというと供給不足のために他社メーカ品に走っているケースも多いみたい。しかし他社の製品を買った人は概ね後悔している様子ですが。
今回は mltermのセットアップ。
とは言え mlterm本家 のホームページに日本語で解説があるので、基本的にはこれに従えば良い。
- 設定ファイルを作る。
mlterm は起動時にホームディレクトリ直下の .mlterm ディレクトリ下に置かれたファイルを読み込む。主なファイルは、
あたり。普通は main だけで事足りる。今回は main, aafont を作成しセットアップする。先ずディレクトリを作成し、デフォルトの設定ファイルをコピーする。
$ mkdir ~/.mlterm
$ cd ~/.mlterm
$ cp /usr/local/etc/mlterm/main .
$ cp /usr/local/etc/mlterm/aafont .
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"~/.mlterm/main" の編集
上でコピーした "~/.mlterm/main" を編集し、以下を書き加える。
ENCODING = EUC-JP
tabsize = 8
use_xim = true
input_method = uim
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tabsize は8でないと表示が崩れる場合があったので変えない方が良い。エンコードを EUC に Input Method を UIM に指定している。一応 XIMも使えるようにしてある。
- GUIで設定
mlterm を起動し、Ctrl+マウス右ボタン(Mac純正1ボタンマウスの場合はCtrl+Option+クリック)すると mlterm のセットアップをするための GUI (/usr/local/libexec/mlconfig ) が起動する。
これを使って設定(Save&Exit)すると "~/.mlterm/main" が更新されるので、先の編集作業は GUIで行っても良い。
しかし残念なことに、テキスト表示に使用するフォントの指定などはできない。これは今のところ "~/.mlterm/font" や "aafont" をゴリゴリ書くしか他に手段がない。
- フォントの設定
せっかく MacOS-X の豊富な TrueTypeフォントがあるのだから、これを使うようにしたい。そこで "~/.mlterm/aafont" を以下のように修正する。
- 設定例1:ヒラギノ明朝を使用
ISO8859_1=Courier New-iso10646-1;
JISX0201_ROMAN=Hiragino Mincho Pro W3-iso10646-1;
JISX0201_KATA=Hiragino Mincho Pro W3-iso10646-1;
JISX0208_1983=Hiragino Mincho Pro W3-iso10646-1;
JISX0208_1990=Hiragino Mincho Pro W3-iso10646-1;
ISO10646_UCS4_1=Courier New-iso10646-1;
ISO10646_UCS4_1_BIWIDTH=Hiragino Mincho Pro W3-iso10646-1;
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- 設定例2:丸ゴシックを使用
ISO8859_1=Monaco-iso10646-1;
JISX0201_ROMAN=Hiragino Maru Gothic Pro W4-iso10646-1;
JISX0201_KATA=Hiragino Maru Gothic Pro W4-iso10646-1;
JISX0208_1983=Hiragino Maru Gothic Pro W4-iso10646-1;
JISX0208_1990=Hiragino Maru Gothic Pro W4-iso10646-1;
ISO10646_UCS4_1=Monaco-iso10646-1;
ISO10646_UCS4_1_BIWIDTH=Hiragino Maru Gothic Pro W4-iso10646-1;
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- 設定例3:Osaka
ISO8859_1=Monaco-iso10646-1;
JISX0201_ROMAN=Osaka-iso10646-1;
JISX0201_KATA=Osaka-iso10646-1;
JISX0208_1983=Osaka-iso10646-1;
JISX0208_1990=Osaka-iso10646-1;
ISO10646_UCS4_1=Osaka-iso10646-1;
ISO10646_UCS4_1_BIWIDTH=Osaka-iso10646-1;
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使用可能なフォントの一覧は fc-list というコマンドで
$ fc-list
Luxi Serif:style=Regular
Devanagari MT:style=Bold
#PCMyungjo:style=Regular
Ayuthaya:style=Regular
Utopia:style=Bold Italic
Webdings:style=Regular
Hiragino Mincho Pro W3:style=Regular
Hiragino Mincho Pro W6:style=Regular
Luxi Serif:style=Bold
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:
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と得ることができるので、好きなフォントを選んで設定例のフォント名のところを書き換えれば良い。
- アンチエイリアス表示を有効にする。
設定GUI を用いるか、"~/.mlterm/main" に
use_anti_alias = true
use_variable_column_width = false
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と書き加える。
- UIMで日本語入力できるか確認する。
mlterm を起動して日本語入力が正常にできるか動作確認する。その際、文字はアンチエイリアス表示で綺麗に表示されているはずだ。
以上で mlterm が使えるようになったはずだ。以降は mlterm とは直接関係ない話であるが、あと少し設定を変更しておこう。
mlterm 上で emacs を使っている場合、Ctrl+J に emacsの機能を割当てていると Ctrl+J で日本語モードになってもらっては具合が悪い。(実は私の emacs設定がそうで、私は Ctrl+J で始まるキーコンビネーションに検索機能などを割り当てている。)また Mac なら「コマンドキー+スペース」で日本語モードになってもらいたいと考える人もいるだろう。そこで "~/.uim" に
(define default-im-name 'anthy)
(define-key anthy-on-key? '("<Meta> " "<Shift> "))
(define-key anthy-latin-key? '("<Meta> " "<Shift> "))
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と書いておくと、「コマンドキー+スペース」または「シフト+スペース」で日本語モードをオン・オフできるようになり、Ctrl+J は日本語モードのオン・オフではなくなる。これで emacs も快適に使えるようになる。
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