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堀江メール

国会でEudoraという言葉を聞くとは思わなかった


 既に各所で騒ぎになっていますが、堀江容疑者が武部幹事長の次男の口座に3,000万円振り込むよう指示したとされるこのメール。信憑性は高い、いやガセだなど政治屋や報道が大騒ぎしていますが・・・
 これを暴露した民主党の永田議員だっけ?彼が言うには黒塗りしてある X-Mailer: の部分は Eudora と書いてあるとの事。Eudora はライブドアが日本総代理店になっているメーラで、私も愛用しているものです。

 過去のメールを掘り返して最近の Eudora の変遷を調べてみたら、
2002.09頃クニリサーチからオン・ザ・エッヂ(Livedoorの前身)が日本総代理店を引き継ぐ
2003.10Eudora 6Jリリース
2005.03Eudora 6.2Jリリース。ここでメールヘッダに X-Sender: が含まれなくなる。
2005.08.26堀江被告がメールを発信したとされる日。メールヘッダに X-Sender: あり。
ということになりました。
 日テレの報道で、公開されたメールには X-Sender: があるが堀江容疑者は 2005.08.26 時点で古いEudoraを使っていただろうか?「彼は最新版を使っていたと思う」というLivedoor従業員へのインタビューとともに報道されておりました。まぁ確かに Eudora がメールヘッダに X-Sender: を入れていたのは私の調べでも Eudora 6Jr6 までで、日本語版は Ver.6.1 を飛ばして Ver.6.2 になり X-Sender: が入らなくなってますので、日テレ報道はまぁ正しいのですが・・・

 しかし、殆ど(全く?)触れられていない事が1つ。それは「メールヘッダなぞ簡単に詐称、捏造できる」という事です。例えば黒塗りされていない日付 "Date: Fri, 26 Aug 2005 15:21:35 +0900" ですが、これはあくまで発信したパソコン内蔵時計の時刻であって、これを全く違う日付、時刻に設定してしまえば、遠い未来や大昔からのメールだって発信できてしまいます。日テレが、この日時に堀江容疑者は選挙遊説で移動中、車内にはノートパソコン(VAIO)がありメール発信は可能だったと報道していましたが、全く何も分かっちゃおらん・・・って思いました。
 "From:" などもスパムメールの例を見れば簡単に詐称できる事は周知の事実なのに、何故に黒塗りしなきゃならないの?しかも発信人は堀江容疑者だと言うのでしょう?隠さなければならない意図が全くわかりませんね。
 そして、"X-Sender:""X-Mailer:" というメールヘッダは普通にメールを見る場合には表示されず、これを表示させようとすると、メールヘッダ詳細表示とかメール全文表示とかにしなければ見ることができません。そうすると "Received:" という中継メールサーバが付け加えたヘッダまで表示されるのですが、公開されたメールにはそれがありません。実はメールで信頼できるのは、この "Received:" だけです。つまり公開されたメールは全て証拠価値がない内容ばかりという訳です。

 しかし仮に "Received:" まで含めたメールが公開されたとしても、堀江容疑者が発信したメールと断定するのは難しいでしょうね。と言うのも、仮にメールの日時がある程度正しかったとすると社外のノートパソコンから発信した事になります。つまりモバイルですね。モバイルでインターネット接続するのに NTT 等を利用していたとすれば、問題のメールが他社プロバイダのメールサーバを中継した可能性がありますので "Received:" を見ればグローバルアドレスが特定でき、その日時にそのグローバルアドレスの使用者をサーバログから特定することが可能です。しかし半年前のログが残っているかという問題が1つ。
 そして、堀江容疑者がどんなに IT に対して無知だったとしても、こんなヤバイ内容のメールを平文でインターネットに投げるだろうか?という問題があります。常日頃から、こんな風に社外からメールを送っていたとしたら社内機密ダダ漏れです。普通は VPNで社内ネットワークに接続してメールやり取りするものです。VPN ならインターネット内を流れるパケットは暗号化されているし、メールサーバは Livedoor社内のものを通るだけ。メールヘッダを見ても、あたかも社内から社内へのメールのように見えるでしょう。この場合、LivedoorのVPNサーバのアクセスログを押えないと発信者特定はできないでしょうね。
 したがって "Received:" から発信者を特定するのは難しいように思えます。つまり詳細ヘッダを隠す意味は無いだろうと言うことです。それでも "X-Sender:""X-Mailer:" 以外のヘッダを隠した意図は何でしょう?
 ここまで来ると、この堀江メールは完全に捏造されたもの、デッチ上げ、ガセネタだと思わざるを得ないですね。


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