このタイミングで
デスクトップMacシリーズ刷新
未曾有の経済危機だと言うのに、全デスクトップMacシリーズを刷新だなんてAppleは強気ですねぇ。大丈夫なんでしょうか?
iMac (Early 2009)は性能アップと値下げ。主力は24インチディスプレイのモデルに。
Mac mini (Early 2009)も NVIDIA GPUの採用でのグラフィック性能アップと値下げに加え、世界最高のエネルギー効率を謳っていて、ますますホームサーバーに最適なマシンになってきました。予備用に1台買っておいても良いかも?なんてね。
そしてMac Pro (Early 2009)は CPUに Nehalem (Xeon 5500/3500番台) を採用し、性能が従来の2倍にアップだそうです。Nehalem はワタシの Mac Pro が採用している Harpertown (Xeon 5400番台) の「なんちゃってクアッドコア」とは違い、きちんとクアッド(4コア)CPUとして設計された CPUで、他にも
- FSBを廃止し、メモリとP2Pと接続するNUMA形態
- MMUをCPUに内蔵
- Hyper-Threadingテクノロジ
- Intel Turbo Boostテクノロジ
と言った特徴があります。3つめのHyper-Threadingは、稼動していない余ったCPU内の資源(パイプライン、ALU等)を使って、1コアを仮想的に2コアに見せる技術です。そのため、下位機種の CPUが1個(4コア)の Mac Proであっても、ソフト的には8つの CPUがあるように見えるようになるはずです。上位機種の CPU 2個(8コア)ともなれば、16 CPUに見えると思います。だからと言って、本当に2倍の性能が得られるわけではありませんけどね。
4つめの Turbo Boostテクノロジは、忙しく動いているコアと暇で遊んでいるコアがある場合、忙しい方のコアのクロック周波数を引き上げて処理性能を上げる技術です。仕事柄このへんは色々調べたのですが、BIOSで有効化(enable)し、OSのCPU負荷を監視する機能からの要求によって CPUコアに最高性能での動作が求められると、あとは CPUの方で電源容量、アクティブ状態のコア数、発熱などを判断して自動的にどこまでクロック周波数を引き上げるかを制御してくれるそうです。
Hyper-Threading、Turbo Boost ともに BIOS設定や OSとの連携が必要になるはずなので、Mac Pro、MacOS-X (Leopard) がどこまでサポートしてくれるか?は実物が出て来ないと何とも言えませんけど。
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