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Disk for iPhone

Leopardではダメ?


 iPod touch は今までの iPod と異なる点が幾つかある。その1つが「外部ディスクとして使う」設定にできない事だ。今までの iPod はHDD型にしろ、USBフラッシュメモリ型にしろ、iTunesの設定項目の中に「ディスクとして使用する」と言うチェックボックスが表れたのだが、iPod touch にはそれが表れない。
 「ディスクとして使用する」設定にしておくと、余った領域にちょっとしたファイルを入れて持ち運びできるので、これはこれで便利だったのだが iPod touch ではこの方法が使えなくなってしまったと言うわけだ。

 iPod touch はソフト的には iPhone とほぼ共通になっており、組み込み機器用の Mac OS X がインストールされている。このディスク領域が Mac, Windowsに簡単にマウントできてしまうようではセキュリティが維持できないというApple社の思惑があるのだろう。iPod touch ならまだしも、iPhone にとってセキュリティホールは製品の致命的欠陥になりかねない。

 とは言うものの、ユーザはそんな事知ったこっちゃない。これらのロック破りはハッカー達にとっては格好のネタである。その中に「以前のiPodと同様、外部ディスクとして使えるようにしたい」という思いがあるのも当然だ。その思いを叶える1つが Disk for iPhone。これはMacFUSEの機能を使って、iPhone, iPod touch のフラッシュメモリ領域をUSBストレージクラス(外部ディスク)としてマウントできるようにするものだ。
 最初に MacFUSE をインストールしておく必要がある。MacFUSE とは FUSE(File-system in USErspace) を Mac OS X 上に移植した物で Tiger (10.4)用、Leopard (10.5)用がリリースされている。ユーザ空間上でファイルシステムを構築できるようにするためのAPIを提供するカーネルモジュールと言うことだ。MacFUSEインストール後、Disk for iPhone を起動すると FUSE機能を使って iPhone, iPod touch が外部ディスクとしてデスクトップ上にマウントされると言うことなのだが・・・

 Tigerで試したところ、うまく動作し iPod touch の内蔵フラッシュメモリがディスクとしてマウントされて読み書きが可能になった。ところが、自宅の PowerMac G4/MDD Leopard で試したところ、うまく動作してくれない。Disk for iPhone を起動するとマウスカーソルがくるくる回るレインボーになり、暫くするとストンと終了してしまう。勿論 MacFUSE は Leopard (10.5)用をインストールしてある。Disk for iPhone が Leopard に未対応なのだろうか?(作者は 10.4.10 でテストしていると言っている。Leopard対応には暫くかかると思った方がいいかな。)


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