初期不良ではなかった?
一日でバッテリー切れになってしまったIXY Digital 用NB-4L互換バッテリーだけど
初期不良ではない可能性も出てきました。
同時に買ったもう1つのバッテリーも、数枚しか撮影していないのに IXY Digital に入れて2〜3日でバッテリー切れを迎えてしまいました。で、その後ダメ元で最初のバッテリーをフル充電し(10分ほどで充電完了してしまったが)、これを IXY Digital に入れてみたら今度は以前より遥かに長持ちしているのです。毎日十数枚の撮影、消去操作をして3日め、やっとバッテリー残量の警告が出るようになりました。しかし、一旦 IXY の電源をオフ・オンするとバッテリー警告は消え、まだ暫く使い続けられそうな状態になります。
これはどうしたわけでしょうか?バッテリーに付属の取扱説明書には以下のように書かれています。
あなたが購入された新しい電池は、放電した状態でお手元に届きますので、ご使用前に必ず充電してください。
初めてお使いになる(もしくは長期間使わないで保存していた)場合は、電池性能を最大に引き出す為に使用前に2〜3回の充・放電を行ってください。
これはエンドユーザー向けの表現ですね。エンジニア向けに(ワタシが勝手に^^;)意訳してみると、
- この電池は、コスト削減のため製造後の全品検査、エージング工程が省略されて出荷されています。そのため製造後に全く充電が行われていません。よって使用前には必ず充電する必要があります。
- この電池はリチウムイオンバッテリーです。リチウムイオンバッテリーには過充電、過放電を防止するための保護回路(マイクロコンピュータ)が組み込まれています。この保護回路は満充電、完全放電を数回繰り返すことでバッテリーセルの容量を学習します。よってリチウムイオンバッテリーの最大性能を引き出すためには数回の充・放電サイクルが必要になります。良心的な大手メーカーでは出荷前にこれらの作業が行われていますが、我々互換バッテリーメーカーは価格競争で生き延びる必要があるため、これら工程を省いて出荷しています。
- 製造工程中にバッテリーセル内に異物(微小金属粉など)が混入、万一それらによってマイクロショートが発生してバッテリーセルの能力が低下していたとしても、上記の数回の充・放電サイクルを繰り返すことでマイクロショート部を焼き切ることができ、バッテリーセル容量が本来の状態に回復します。
なんて事だったりするんじゃないかな?まだ2回充電しただけだから、もう暫く充・放電を繰り返してみないと分かりませんね。
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