Mac OS X の Mail
Leopard になってから Eudora が不安定なので、Mac OS X 純正の Mail に乗り換えつつあるのだが
Eudoraのメールボックスを移行できないのは、どのメーラーも同じ事なので目をつぶるとすると、Mac OS X 純正メーラーである Mail にはアドバンテージがあるわけで。
- Mac OS X 純正ゆえ、今度のエンハンスやサポートに対する心配が少ない。
- Mac OS X の他のアプリ(アドレスブック、Safari、iCal等)との連携が良い。
- スパムフィルターの精度が意外に高くて、充分実用になる。
と言うことから、ほぼ Mailで決まりかなと思っていたのだけど、1つだけやっかいな問題が残っていた。それが「自動改行」問題。Mail はこちらが意図しない所に勝手に改行文字を挿入してしまうのだ。
何でこんな勝手なコトすんねん、と思って調べてみたら、コレれっきとした Mail の仕様。Mail は RFC2646 という規約に従ってメール本文を成形しているのだ。このせいで、RFC2646に対応したメーラーであれば、こちらが書いたとおりの場所で改行されているように見えるのだが、対応していないメーラーで見ると Mail が勝手に挿入した改行のせいで行が細切れになり、かえって読みにくくなってしまうのだ。
RFC2646 は何を定めているのかと言うと、要するに「あんまり1行が長いと読みづらいから、80文字を超えないように折り返しなさいよ」と言うことらしい。しかも、空白文字があるところで折り返すような事が言われているので、どうも英語圏での事を意図して定められているように思える。これを日本語などの多バイト文字圏に持ち込むのも無理があるように思える。また、こちらが明に入れた改行も無視して、とにかく80バイト前後おきに改行を入れようとするのも困った仕様である。
ところで、この RFC というもの。昨今ではインターネットの「規約」と解釈される傾向が強いが、もともとは "Request for Comments" (コメント求む)の略である。つまり「こんなん考えたけど、どうでしょう?」と言ったところから発生し、「これを決まりにして、皆で幸せになりましょう」、「これに従っておいた方が、あとあと楽ですよ」と言った感じで、「規約」では無くせいぜい「勧告」と言ったものである。つまり別に従わなくても良いのであって、この RFC2646 にしたって準拠していないメーラーはゴロゴロしている。その結果、RFC2646非準拠のメーラーが準拠グループからコキ降ろされ、淘汰されて行く事になるのか、あるいは逆に非準拠グループが「読みにくいから」とかの理由で RFC2646 を廃止方向に持って行くのか、全てはインターネットユーザー達が決めて行く事である。
ワタシとしては RFC2646 による自動改行機能は邪魔なだけなんである。と言うのも、
- 古くからインターネットメールを使っているので、メールは適当な長さに自分で改行する癖がついている。
- 罫線を用いた表や図を使うことが多いので、自動改行されるとレイアウトが崩れてしまう。
と言う理由。よって、このMail の自動改行機能を止める方法は無いものかと環境設定の中を探し回ったのだが・・・無い・・・
う〜む、困ったゾ。何か良い方法は無いものか。と思ってネット上を探し回ったら、やはり同じ事を考えている先人達が大勢いるようで、Mail の自動改行を止めるプラグイン StopFold を見つけることができた。これを Mail に組み込むことで勝手改行が無くなったはずであるが。どうだろう?
|