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フリーランダー総括
この週末には新しい車が来るはずなので
フリーランダーとの付き合いも、あと僅か。と言うわけで、この車の総括をしておこう。
フリーランダーは、ランドローバー初の小型4x4車で、それまでのランドローバー社の車（ディフェンダー、レンジローバー、ディカバリー）とは異なり、全体的に丸みを帯びたデザインが特徴。欧州では直列４気筒ガソリン／ディーゼルエンジン、マニュアルシフトの車種もあったようだが、日本で発売されたのはローバー製2500cc V6ガソリンエンジンとジャトコ製５速AT搭載車のみ。ワタシが買ったのは、販売テコ入れのためか特別安い価格が設定されたＳグレード。シートが本皮でなくファブリックだったり、アロイホイールでなく鉄ホイールになっていたりと、要するに「余計な物は要らんから、その分安くしろ」っていうワタシの嗜好にもマッチしていたわけだ。それでも車両価格は300万円していた。
当時ランドローバー社は世界的な自動車業界再編成の波の中、BMWへ売却された後ローバーグループから分離されてフォード社に売却された。そんな過渡期に作られ販売されていたのがフリーランダー。エンジンこそローバー製V6だが、5速ATはジャトコ、電装系は日本電装、車体はフォードか？ってなモンで、もはや何処の国の車か分からんという感じだったのだが、日本メーカーの物の採用が多いようなので品質は大丈夫なのではないか？と思っていたのだけど・・・
印象と言えば、とにかく故障が多かったという事に尽きるかな。このBLogにも書き綴っていたので、ざっと拾ってみたら、
- フロントブレーキパッドの片減り。（これは故障と言うのは酷かも？）
- ラジエータリザーバタンクのひび割れで交換。
- カムシャフトセンサー不具合でエンジンがかからなくなり、センサー交換。
- バッテリー寿命でクランキング不能。バッテリー交換。（これも故障は酷だな？）
- 冷却水漏れで、ヒーターホースとラジエータリザーバタンク交換。
- パワーウィンドウの窓ガラス取り付け部品が割れ、レギュレータASSY交換。
- 右後輪ハブベアリングから異音、交換。
- エアコンのガス漏れで配管Ｏリング交換。
- ホーンが鳴らなくなり、ロータリ・カプラ交換。
- 冷却水漏れによるオーバーヒート後遺症でヒーターマトリックスから冷却水漏れ、交換。
- サーモスタットハウジングから冷却水漏れ、交換。
- スピードセンサーから信号が出なくなり、AT変速タイミングが狂う。修理にはECU交換が必要。現在様子見。
購入後８年半くらい。走行７万３千Kmほど。シビアコンディションで使っていたわけでもなく、定期的に点検もしていたと言うのに、これでは故障が多すぎるよね。とにかく最近では半年に一度くらいは壊れて整備工場入りになり、その度に数万〜十数万の修理代がかかるといった感じだった。
しかし壊れたりしなけりゃ他には何も不満が無い車なんだ。外観もランドローバーの意匠を取り入れた上手いデザインしているし、室内の色使いも明るくて上品。シートの出来も良くて、長時間の運転でも腰が疲れにくい。フルタイム四駆で極めて安定した高い走行性能。視点が高いのでボッテリした外観のわりには見切りが良く、車体の大きさを感じ取りやすい。ホント惜しいなぁ・・・
悪い点を強いて挙げれば、
- ハイオクでリッター8Km程度しか走らない反社会的な燃費性能。
- 時速60Km/hを超えなきゃ5速に入らない、日本の交通事情には適しにくいATのシフトアップタイミング。
- 高速や悪路の走行安定性重視のため、車体の大きさの割に小回りはまったくきかない。
- 車内の樹脂部品が割れたり、寒い季節はキシミ音を立てるようになってきた。
とまぁ、ささいな事ばかり（か？ ^^;）。
ともあれ、８年半の間御苦労さまでした。もっと品質を高めて10年10万Kmくらいノートラブルで走れるようになったら、またいつか選択肢に入れるかもしれません。そうなるように頑張ってね。（あ、もっと安くしてくれないと無理か？）
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