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ちいこ永眠

3月25日の夜、ちいこが天国へ旅立ちました。


 3月に入った頃から、ちいいこの食欲が落ちてきていました。一日に一食、二食と言った感じで、昼間は殆ど寝て過ごすような感じでした。それでも晩ご飯になれば、御飯をねだりにワンワン言ってきましたし、寝ているときも特別どこかが痛いとか苦しいとか言った様子はありませんでした。
 年齢15歳、まもなく16歳になろうかと言う高齢ですから、家族の誰もがもう老衰なのだろうと思い、このまま静かに見守ろうと思っていました。

 あきらかに様子が変わってきたのは先週末からです。自分の御飯は全く食べなくなりましたので、お粥とかパンとか食べたがる物を与えるようにしていました。今週に入って、ますます状態が悪く何も食べられなくなり、水曜日からは水も飲まなくなりました。立ち上がることもままなりません。寝ている状態は明らかに今までと違っていました。静かに見守ろうと思っていましたが、医者に連れていくべきか?という考えが浮かんできました。
 木曜日、仕事から帰宅したときの状態は、もう息が荒くて苦しそうでした。医者に連れて行っても診察や検査に耐えられるかも分かりません。この日は朝まで一晩中見守りました。
 明けて金曜日(昨日)、急な容態変化ですのでワタシには老衰とは思えなくなっていました。何かの病気の可能性の方が高いだろうと。このまま死んでしまうのを待つより、何かできる事は無いか?医者に連れて行くことを決断しました。

 診断の結果は腎不全による尿毒症でした。症状が急に出たように見えることから急性腎不全という可能性もありましたが、かなり前から慢性的に腎臓が悪くなっていた慢性腎不全の可能性の方が高いように思われます。
 腎臓は1/4程度が正常に機能していれば症状は現われないのですが、それを越えて壊れてしまうと尿毒症状が現われます。壊れた腎臓は決して再生することはなく、治療と言えば点滴と薬(おそらく利尿剤)で、できるだけ血液中の尿素を排出することだそうです。効果があるかどうかは腎臓がどれほど生き残っているかによるのですが、可能性はかなり低いように思われました。
 それでも、このままでは確実に死に至る事が分かっていながら連れて帰ることは出来ませんでした。入院して治療してもらう事を決断しました。

 しかし、残念ながら昨夜ちいこは天国へ旅立ってしまいました。最後を看取ってやれませんでした。ちいこもすごく心細かったと思います。本当にこれで良かったのか、猛烈に葛藤しています。ちいこ、ゴメンね。

 すぐに迎えに行ってあげたいのですが、今病院の方で綺麗にしてくれているので、午後に迎えに来て欲しいと言われています。今夜がちいこと一緒の最後の夜になります。


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