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LS-VLでsmartdを有効化してみた(1)

これも仕組みはありながら使われていないようで


 HDDが壊れて録画しておいた番組が吹っ飛んでから、ちょっと過敏になってるのかもしれない。このLS-VLシリーズという製品はNASと謳っているけれど、

  • ファンの回転数制御が行われていなかった
  • マシンに直接 sshログインできない
  • HDDが壊れたら、単にHDDを交換しただけでは動くようにはならない
  • HDDの交換修理代は、LS-VLの新品が買えるほど

等々、サーバーとして使うには心許ない。まぁ、ビジネス用途なら最低でもRAID機能付きのNASにすべきで、ホームユース向けならこの程度でも問題ないのかもしれないけれど。
 しかし、ホームユースと言えどもHDD故障でデータが吹っ飛ぶ事は最悪の事態であり、HDD故障を事前に察知できるものならしたいと思う。そのための機能がHDDの S.M.A.R.T. で、その情報を採取するための smartctlコマンドも "/usr/local/sbin/" 配下にある事が分かった。ただ、このコマンドは LS-VLにログインしているその時点の情報を採取するだけで、常時 HDDの状態を監視しているわけではない。定期的に HDDの状態をチェックするには smartd というデーモンを動かせておく必要があるようなのだが、ps で調べてみても smartdは動いていないようだ。
 更に調べてみると、smartd本体、設定ファイルや起動スクリプトは一式揃っているのだけれど、LS-VLではこれらも全く使われていない。と言うことで、smartd を起動させて、定期的に HDDの健康状態をチェックさせるようにしてみた。
 以下の作業は、すべてrootで行う必要がある。

  1. "/etc/default/smartmontools" ファイルの作成

     smartd は smartmontools というオープンソースの構成要素らしい。(smartmontools は主に smartctlコマンド、smartdデーモン、および起動スクリプト類で構成されている。)で、smartd を使うには、最低限 ”/etc/default/smartmontools” ファイルに
    enable_smart=HDDのデバイス名
    
    を書いておく必要があるらしい。LS-VLの場合は、
    enable_smart="/dev/sda"
    
    となる。本当に必要なのか?良く分からんが、まぁ念のため。

  2. "/usr/local/etc/smartd.conf" の編集

     smartd の設定ファイルを編集する。このファイルで様々な設定を行うことができるのだが、内容は少々複雑だ。記述方法の説明やサンプルはある程度このファイル内に書かれてあるし、"man smartd.conf" でネット検索すれば記述方法に関する詳しい説明を見付けることができる。ただし、どちらも英語だった。
     編集でのポイントとなる事は、23行目付近にある DEVICESCAN の前に # を付けてコメントアウトしておくこと。そうしないと、その後に何を設定しても全部無効になってしまうそうだ。この修正を行ったうえで、その後に好みの設定を書き加える。ワタシは定期的にHDDのセルフテストを行わせたかったので、
    /dev/sda -a -d sat -s (S/../.././04|L/../01/./05)
    
    と書いてみた。これでショートテスト(1分程度で終わる)が毎日午前4時に、ロングテスト(1時間ほどかかる)が毎月一日の午前5時に実行されるはず。

  3. ブート時に自動的に起動させるようにする

     smartd の起動スクリプトファイルは "/usr/local/etc/rc.d/init.d/smartd" にあった。しかし、この場所ではブート時に起動してはくれない。そのため、以下のようにシンボリックリンクを張った。
    # cd /etc/init.d
    # ln -s /usr/local/etc/rc.d/init.d/smartd smartd.sh
    # cd /etc/rc.d/sysinit.d
    # ln -s ../../init.d/smartd.sh S99_smartd.sh
    

  4. smartd を起動する

     LS-VLを再起動するか、
    # /etc/init.d/smartd.sh start
    Starting S.M.A.R.T. daemon: smartd.
    
    と入力して起動させる。

 ps で見て smartd プロセスがいれば多分OK。これで定期的に HDD のセルフテストが実行されるようになるはず。結果は時々 LS-VLにログインして smartctlコマンドで見ても良いし、"smartd.conf" の設定に -mオプションを加えると結果をメールで通知する機能もあるようだ。しかし、このメール通知機能が LS-VLで正常に動くか、まだ試していない。そのうち試してみようとは思っているが、もし毎日長ったらしいメールが届くようだと鬱陶しくなるかもね。


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