sleepyhead
参照:sleepyhead
こんなオープンソースがあるとは驚き!
"sleepyhead"、日本語で言えば「寝ぼすけ」という意味らしい。しかし好きで寝ぼすけになったわけではない。睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気なのである。この病気は根本治療法が確立してなく、現在最も有効と言われている治療法は鼻CPAPという対処療法なんだ。無呼吸になる原因は寝ている間に舌の筋肉が緩んで気道を塞いでしまう閉塞性という無呼吸が殆ど。鼻CPAPは就寝時に鼻にマスクを装着し、呼吸に合わせてCPAP機器が空気を送り込み、その空気圧で気道が塞がってしまう事を防ぐという治療法だ。
この呼吸に合わせて空気を送り込んでくれる機器には寝ている間の呼吸状態をSDカードに記録する機能があり、月に一度、病院へSDカードを持って行って記録されている内容をPCで解析し、送り出す空気圧が足りているか等を調べて、無呼吸状態が改善されるよう空気圧を調整するのである。そして、CPAP機器はレンタルしてくれるが、このSDカードに記録されている情報を解析するプログラムは患者には提供してくれないのである。解析結果を見るのも空気圧の調整ができるのも医者だけ。我々患者は、1ヵ月のざっくりとした解析結果を医者のPC画面でチラ見できる程度で、空気圧調整が必要か否かについての医者の判断を聞くだけである。
しかし、自分が寝ている間の無呼吸状態や詳細な解析結果くらいは知りたいものである。やはり同じ考えを持つ人は多いのだろう。何気に探してみたら、何とCPAP機器のSDカードに記録された情報を解析して詳細な情報を表示したり、それをグラフ化してくれるオープンソースプログラムが存在していた!しかも、解析・表示される情報量は医者が使っているプログラムにも引けを取らない感じだ。世の中には凄い人がいるものである。これがオープンソース(無料)だと言うのだから驚きだ。
ただ残念ながら日本語化はされていない。そのため、何回かに分けて使用方法などを備忘録として書いておこうと思う。
先ずは、プログラムの入手。sleepyheadの公式ホームページはこちら。ここから Latest Version をクリック、Windows, Mac OS X, Linux用があるので自分のOS用の sleepyhead をダウンロードする。ワタシの場合は Mac OS X用で、現時点での最新版はVer.0.9.2-2betaだった。インストールは簡単。ダウンロードしたディスクイメージファイルをダブルクリックしてマウント。中身はインストールパッケージなので、これをダブルクリックすればインストーラが起動してインストールされる。
インストールが完了すると、アプリケーションフォルダ内に "SleepyHead" というアプリケーションが出来る。初回起動時にはプロフィール等を色々訊いて来るのだけど、それは明日以降に・・・
[続く]
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