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WindowMizer 3.3

参照:RGB World


今は無きウィンドウシェード機能をMavericksでも


 昔のMac OSにあって、気に入って良く使っていた機能の一つにウィンドウシェード機能がある。これはウィンドウのタイトルバーをダブルクリックすると、タイトルバーだけを画面上に残してウィンドウ本体は消えるという機能だ。1画面に複数のウィンドウを表示している時、背後に隠れてしまったウィンドウを見たくなったり、度々参照するのだけど今は他の作業をしているので画面に表示されていると鬱陶しいウィンドウを隠したい場合に便利な機能だった。
 Mac OS Xになって、この機能が無くなってしまった。Appleの言い分としては、邪魔なウィンドウはドックにしまえば良いし、仮想デスクトップや、SafariやFinderがタブ化された事で、ウィンドウシェードの必要性は薄れたと言いたいところだろうか。むしろiOSのような全画面化を推進したいと考えているようだ。しかし、人は慣れた作業スタイルはなかなか変えられないものである。仮想デスクトップやタブ機能も使いながら、ついつい1画面上にウィンドウを何枚も開いたり、複数のアプリを起動していたりする。そんな時、ウィンドウシェード機能が欲しくなる。いちいちドックから開いたり、複数の仮想デスクトップを言ったり来たりなんて面倒臭い。ウィンドウは画面上の位置で憶えているので、その場所で目立たなくなっていて必要になったらすぐ見ることができるのが良いのだ。

 実は Mac OS Xになってからもウィンドウシェード機能を実現しているシェアウェアがあった。Unsanityが作っていたWindowShade Xだ。ワタシもこれを購入して便利に使っていた。ところが、MacのCPUがIntelに変わった頃から Unsanityの開発が滞り出し、Intelネイティブ対応することなく Rosetta(PowerPCエミュレータ)上で動作するという状態が続いた。そしてMac OS X 10.7 Lionで Rosettaが無くなって遂に Unsanityの製品は使えなくなってしまった。今ではUnsanityのホームページも閉鎖状態になっているようだ。

 しかし今でもウィンドウシェード機能を欲しいと思っている人はいるようで、Mavericksでも動作するウィンドウシェードがあった。それが、このWindowMizer。Mac OS X 10.6 Snow Leopardから10.9 Mavericksまでサポートしている。と言うことで早速購入してみた。価格は$14.99、支払いはPayPalで行う。日本円では¥1,600弱だった。1ライセンスで2台のMacまで使えるそうなので、¥800と思えば安いものである。

 注意点と言えば、WindowMizerを起動する前にシステム環境設定−Dockで「ウィンドウのタイトルバーをダブルクリックしてウィンドウをしまう」のチェックを外しておくくらい。起動するとシステムに常駐してメニューバーにアイコンが現われる。しっかり日本語化もされているので、使い方や設定内容が分からないということもない。
 使ってみると、かつてのウィンドウシェード機能が完全に戻ってきた感じで、何だか嬉しくなる。動作も安定しているようだ。以前には無かった機能として、ウィンドウ本体を完全に消してしまうのではなく半透明にする機能などもある。
 今度は途中で開発、サポートが止まったりしないようにお願いしますよ。


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