AirMac Expressが壊れたようだ(3)
DC-DCコンバータが届いた。
NFJのDC-DC降圧コンバータが届いたので、早速修理に取り掛かった。
使用するのはDC-DCコンバータ基盤、おまけで貰えたヒートシンクと、百均で買って余っていたUSBケーブル(充電のみ可能なもの)。あとはUSB電源ACアダプタ。
AirMac Express の電源には +5V@0.7A, +3.3V@1.21A と書いてあったので、最大消費電力は 7.5Wほどになる。そのため、2A程度が取り出せるUSB電源ACアダプタが必要だ。今回は以前Raspberry Pi2用に購入したアップル 12W USB電源アダプタ(12W, +5V@2.4A)を使用してみた。
これがNFJのDC-DC降圧コンバータ基盤。ホームページの写真どおり、なかなか程度の良い電解コンデンサが使用されているようだ。降圧コンバータ素子はTI製LM2596。これが送料込みでワンコイン(¥500)以下とは思えない。
基盤裏面から見たところ。一目で入力、出力が解るね。これなら間違えようがない。
せっかくヒートシンクを貰えたのだから有り難く使わせてもらおう。ヒートシンクには既に両面テープが付いているので、シールを剥がして降圧コンバータ素子に貼り付けるだけだ。電解コンデンサには、あまり近づけない方が良いだろうな。
先ずは動作確認と出力電圧の調整。入力側にUSBケーブルをハンダ付けし、出力側の電圧を3.3Vに調整する。電圧の調整は青い直方体の左上にある金色のツマミをマイナスドライバーで回して行う。左に回せば出力電圧が下がり、右に回せば出力電圧が上がる。3.3Vまで下げるには左へ何回転も回す必要があった。ぴったり3.3Vに合わせるのは結構難しかったが、それほど神経質にならなくても、おおよそ3.3V付近であれば問題ないだろう。
これで電源は確保できたので、AirMac Express のWi-Fi(無線LAN)部に繋いでみる。オレンジ(というより、ワタシのは茶色っぽく見える)のコード2本には3.3Vを、赤いコード1本には5Vを繋ぐ。黒いコード3本はGND(マイナス)に繋ぐ。同じ色のコードは束ねてしまって構わないが、必ず全てのコードを繋ぐ必要がある。
USBケーブルをACアダプタに挿したところLEDが点灯し、オレンジ色の点滅を暫く繰り返した後、緑色の点灯に変わった。ビンゴ!思ったとおり、壊れたのは電源部だけでWi-Fi(無線LAN)部は生きていた!
DC-DCコンバータ基盤の固定方法だが、もともと入っていたサムスン製の電源に使われていたカバーを両面テープで貼り付け、その中に納めるような形で固定してみた。AirMac Express本体はむき出しのまま、壁に立て掛けるようにして置いている。見た目は悪いし不安定だが、この方が放熱は良いだろう。そのうち、もう少し安定した置き方を考えるとしよう。
暫く電源を入れっ放しにしてみたが、やはり降圧コンバータ素子はそれなりに発熱する。しかし、触ってみてほんのり温かい程度であり、ヒートシンクよりも先に基盤底面の方が温度が高くなり、その放熱が限界に達するとヒートシンクの方にも熱を逃がすようになるような感じだ。まぁ、おまけで貰ったヒートシンクに過度な期待をしても仕方がないのだけど。
それよりもWi-Fi(無線LAN)ユニットの発熱も結構多いように思う。これらを空気循環が無い狭い筐体内にギチギチに詰め込んであったのだから、熱による経年劣化は相当なものだったのではないかと思われる。これは熱設計に問題があると言われても仕方がないのではなかろうか(Appleは認めないだろうけどね)。
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