LIFEBOOK AH52/Cのバッテリーは、もう寿命なのか?(その2)
この機種のバッテリー駆動時間を調べてみたところ、驚愕の事実が・・・
ヘタったバッテリーを新調するにしても、その前にこのマシンってバッテリー駆動時間はどのくらいあるものだろう?という疑問が頭に浮かんだ。と言うのも、HWMonitorで表示されたバッテリーの容量が21,600mWh(21.6Wh)って少なくね?(*1)って思ったからだ。
21,600mWhと言われてもピンと来ないけど、要するに21.6Wを1時間供給可能な容量ってことだ。待てよ、LIFEBOOK AH52/Cに元々使われていたPentium P6200のTDPは35Wだったよね。凄くざっくりとした考え方だけど、最大能力(全コアをベースクロック周波数)で連続運転させると、CPUだけで35Wの消費電力があるってことだろ。常に最大電力を消費するわけではないけど、それ以外にも液晶パネルや記憶装置(ハードディスク)や周辺回路等が10W程度は食うはずだ。この程度のバッテリーじゃ1時間持たないのではなかろうか・・・
そこで、今更ながらLIFEBOOK AH52/Cのスペックを調べてみた。AH52/Cは同じPentium P6200が使用されているAH42/Cをジャパネット向けにカスタムした製品のようなので、AH42/Cと同じと考えれば良いだろう。バッテリー駆動時間を見たところ、驚きの事実が判明した。
なんとバッテリ駆動時間はたったの1.9時間!短すぎじゃないですか?AppleのMacBook Pro等なら、この時代の物でも6〜8時間持つと謳っていたと記憶している(最もバッテリ容量が少ない(35Whの) 11インチMacBook Airでも5時間持続。もちろん使用方法によっては、その半分も持たない場合もあったようだけど)。これでよく商品化できたものだ。
と言うことは、仮にバッテリを新調したとしても、同じ容量のバッテリーでは2時間持たないという事だよね。これではとても実用にはならない。倍以上の大容量バッテリーにして4時間ってところか。
ちなみにスペックに書いてある10.8V 2,200mAhというバッテリー容量(10.8V×2,200mAh=23.76Whという計算になるが、定格1.5〜1.6V程度の単3電池型セルが6本直列使用されているようなので、1.6V×6本×2,200mAh=21.1Whで実質21.6Wh程度という事なのだろう)だけど、今モバイルバッテリーとして売られている製品には10,000mAh以上の物が千円程度でゴロゴロあることを考えると、こんな小容量のバッテリーに高いお金を払うなんてバカらしいよね。今のバッテリーセルを使えば、1〜2万mAhくらいの容量で安価な互換バッテリーだって作れるはずなんだ。まぁニーズが少ないので、どこも作ってはくれないだろうけど・・・
2020.2.6追記:
少し臨時収入があったのでバッテリーをオーダーしてみた。ギフト券とポイントを使いきって¥1,700で購入。
もちろん純正品ではなくFMVNBP190互換バッテリーで、たぶん中華製だと思う。
容量:5,200mAh
電圧:10.8V
セル数:6セル
との事で、容量が2.36倍になるのでバッテリー持続時間は4.5時間という計算だが、そう思い通りになりますかねぇ・・・
(*1):2020.02.09追記
オプションで型名FMVNBP199という内蔵バッテリパック(L)があり、こちらの容量は63Whらしい。これを使用した場合の駆動時間(カタログ値)は約4時間。
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