LS-VLのファン交換
まだ使ってたんかい?と思わないでもないが・・・
テレビ(主にスカパー)録画用に使っていた Buffalo の LinkStation LS-VL だが、廃熱ファンが寿命らしく最大回転数になると「ギャー」という騒音を立てるようになってしまった。
普通のLS-VL はファンの回転制御が行われてなく常時低速回転なのだが、ウチのは設定をイジって回転数制御を有効にしてあるので、ハードディスクの温度が高くなるとフル(最大)回転にまで上がるのである。その度に「ギャーギャー」騒々しい音を立てられたら五月蝿くてたまらん。
という訳でファンを交換したいと思ったのだが、LS-VLのファンはこのようなユニットとして交換できる構造になっていて、OP-FAN/LSという型番で交換用ファンユニットが売られていた。だが、とうの昔に販売終了になっており今となっては入手することは極めて困難なのである。使われているファンの型番もユニットのプラスチック網が邪魔して分からない。ファンはプラスチックのピンで固定されているので、ユニットから取り出すのもなかなか難しい。
難しい、面倒だと言っていても始まらない。なのでファンを固定しているプラスチックピンの頭をリューターで切り飛ばし、残ったピンは細いドライバー等を使って下にたたき落として、力技でファンをユニットから取り出した。取り出したファンがこちら。
使われていたファンは Nidec の UltraFloシリーズ U40X12MLZ7-53であった。サイズ W40×H40×L10mm、12V0.05A、最大5,000rpmというスペックらしい。こちらも製造終了なのか、探しても売っているところが見つからない(あっても¥2,000以上と、結構なお値段していた)。
仕方がないので、そこそこ近いスペックのファンなら何とかなるだろうと思って購入したのが、
ANIMEX のケース用ファン 40mm 薄型静音タイプ CFY-40SA(670円)である。サイズは同じで、12V0.05A、最大4,200rpmと最大回転数は若干小さいのだが、風量は Nidec U40X12MLZ7-53 より少し大きいので、冷却能力的には問題ないだろう。そう思って交換してみたのだが・・・
甘かった。
この LS-VLって、ファンの回転数制御をしていなかったくせに、ファンの回転数チェックはしている(*1)のだね。「E11: ファンの回転数に異常があります。」というエラーが出てしまい、ときどき前面のLEDが赤色に点滅するようになってしまった。これはこれで鬱陶しい。
さて、どうしたものか?この LS-VL って10年以上前の代物であり、筐体のプラスチックなんか経年劣化で少し力を加えるとバキバキ割れてしまうような状態である。正直言って修理にあまりコストをかけても仕方ないと思わないでもないが、大事なのはハードより録画保存してある中身なのである。ファンを交換して使い続けられるものなら、そうしてやりたいとも思う。
悩んだ揚げ句、CYRMZAYというところの Nidec U40X12MLZ7-53 互換ファンを購入してみることにした。送料込みで 1,850円と、なかなかのお値段。たぶん中国からの発送なのだろう、届くのは 7月17日から28日だと言う。さて、どうなることやら・・・
(*1):厳密に言うと、ファンの「回転数」をチェックしているわけではなく、動いているか止まっているかを見ているみたい。"/proc/buffalo/gpio/fan/lock" を読むとファンの動作状態が分かるようで、
# cat /proc/buffalo/gpio/fan/lock
Fine
# cat /proc/buffalo/gpio/fan/lock
Stop
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と言う具合に、"Fine" だと「動いている」、"Stop" だと「止まっている」ということらしい。
今回交換したファンだと、ときどき「止まっている」状態と誤認されて"Stop" になってしまうようだ。異常監視daemon か何かがこれを監視しており、E11エラーを出したり前面LEDを赤色点滅させているものと想像される。
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