Adobe Photoshop Lightroom public β
参照:Adobe Lightroom β
Adobe Photoshop Lightroomの日本語版パブリックβ (1.0b4) を試用してみた。
Adobe Photoshop Lightroomはプロのフォトグラファー向けのRAW現像、フォトレタッチソフトで、AppleのApertureと同じコンセプトの製品だ。今回、日本語ローカライズされたパブリックベータ版がリリースされたという事で試用してみた。
RAW現像、非破壊画像処理(オリジナルデータを維持したままレタッチ情報を追加する)と言えば、ニコンの PictureProject, Capture NXを既に使ったことがあるわけだが、とにかく処理が重い。アプリの出来の問題もあるかもしれないが、ワタシの PowerMac G4/MDD 1GHz Dual では実用レベルとは言い難い。また Apple Aperture も要求するハードウェアスペックはかなり高く、ワタシの PowerMac G4/MDD では動作しないと言う、かなりプロ用途に割り切った製品になっている。一方の Adobe Photoshop Lightroom は PowerPC G4/G5 (1GHz以上)、768MB以上のRAM と、一応ワタシの PowerMac G4/MDD でも動作可能になっている。
しかしながら動作可能と実用レベルとの間には大きな開きがある場合も多い。さて Adobe Photoshop Lightroom はどんな具合か?
先ずはニコンのRAWファイルが扱えないと話にならないが、これは全く問題なし。と言うか、サンプルとして付属している画像ファイルの拡張子が .NEF であるという事から判断してニコンRAWファイルだと思われる。
と言うことで、サンプル画像やワタシが撮影したD200のRAWファイルをライブラリに取り込ませてRAW現像、画像処理などしてみたのだが・・・ハッキリ言って、ものすごくメモリ、CPU資源を消費するソフトだ。使用するメモリ量、CPUロード率などを監視しながら試用してみたのだが、最大で1Gバイト以上のメモリを消費し、RAW現像フォトレタッチ処理では2つのCPUロード率が常時100%に達するような有り様だ。そのため操作レスポンスはお世辞にも良いとは言えず、ホワイトバランス、コントラストやトーンカーブなどのパラメタを変更する操作がギクシャクし、それが画像に反映されるまでのタイムラグも大きい。やはり実用レベルとは言い難い。
結局 RAW現像、非破壊画像処理には多大なハードウェア資源(CPUパワー、メモリ)が必要で、ニコン純正ソフトでも Adobe Photoshop Lightroom でも似たり寄ったりになってしまうと言うことだろうか。それなら我々のような趣味で写真撮っている人間には、標準添付(無料)、あるいは安価なニコン純正ソフト(CaptureNX)を使うか、非破壊画像処理はできないがPhotoshop Elements のような軽量なフォトレタッチソフトで充分。高いお金を払って Aperture、Adobe Photoshop Lightroom を買う必要性は無いわな。
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