UFRaw
GimpでRAWファイルを扱う
Gimp 2.2.11 で Nikon RAWファイル現像を試みて、RAWファイルを扱うためのGimpプラグインが必要だって事が分かり、ソース("rawphoto.c" )からプラグインを作成しようとしたが盛大なコンパイルエラーで挫けたってのが、これまでのお話。
その後、Glib、Cairo、Pango の最新版を導入し、コンパイルエラーやリンクエラーも半ば強引に突破して一応プラグインは出来たのだけど・・・でも、やっぱりダメ、ちゃんと動かなかった。
と言うわけで自力でプラグインをビルドするのは諦めて、コンパイル済みのGimp RAWプラグインを探してみたところ、UFRawという物を見つけることができた。トップページから「Download & Install」の Mac リンクを辿って行くと "UFRaw-0.8.1 plug-in" のインストールパッケージを入手できる。ダウンロードして、あとはインストーラ任せにインストールするだけ。ただ、GimpShop用のパッケージになっているので "/アプリケーション/Gimpshop" にインストールしてしまう。 そこで、
- アプリケーションフォルダにインストールされた
"Gimpshop" を右クリック(Ctrl+クリック)して「パッケージの内容を表示」させる。
"Contents/Resources/lib/gimp/2.0/plug-ins" フォルダからufraw-gimp を取り出す。
- アプリケーションフォルダにあるGimpを同じように右クリックして「パッケージの内容を表示」を選択
"Contents/Resources/lib/gimp/2.0/plug-ins" フォルダへ、ufraw-gimp を入れる。
と言う方法でプラグインを移動させる。その後、Gimp を立ち上げると RAWプラグインが有効になり Nikon RAWファイルを読み込めるようになった。ファイルメニューの「開く」から Nikon RAWファイルを選択すると、
こんな具合のダイアログウィンドウが表示され、ここでホワイトバランス、トーンカーブなど調整してから Gimpに渡される。このへんは Photoshop Elements と同じ作法だ。Photoshop Elements 同様、自動調整機能もあり、細かく手動調整しなくてもほぼ問題ないレベルの画が得られる。残念ながら日本語ローカライズされてなく全部英語なのだけど、少しフォトレタッチの経験がある人ならすぐ分かる内容なので、別に問題ではないだろう。
と言うわけで、Gimpを使えばお金をまったくかけず RAW現像からフォトレタッチまで可能なのだね。残る問題は色合わせ(カラーマネジメント)だけど、UNIX(X-Window) では、このへんどうなっているんだろう。
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