Alexa(amazon Echo)のIRKitスキルを作る(1)
Alexaのスキルは自分で作ることもできます。そこで、IRKitのスキルを作ってみました。
amazon Echo Dot はスキルを追加していくことで機能を拡張できるのが魅力の一つですが、スキルは自分で作ることもできます。amazon Echoの人工知能はAlexa(アレクサ)と言います。そのためスキルを作ると言うことは、amazonが開発したAlexaスキルキットや開発環境を駆使して作ると言うことになります。
ところで、ワタシはIRKitという学習リモコンを持っています。これが優れ物でして、自宅のWi-Fiに接続し、学習させたリモコン信号をiPhoneから送信させることができます。インターネット側から、つまり自宅外からでも送信させることができるので、外出していて自宅へ到着する少し前にエアコンを動かしておくなどと言った使い方ができます。これをEcho Dotから使うことができれば一気にスマートホーム実現となるのですが、残念ながらIRKitスキルはまだありません(開発されているかも不明)。無いのならば自分で作るしかない、と言うことで勉強がてら作ってみましたので、その手順やプログラムを少しづつ書いて行こうと思います。
ただ、まだ勉強中で試行錯誤しながらの段階でして、内容が必ずしも正しいとは限りません。あくまで自分のとこでは何とか動いていると言ったところですので、その点は御了承願います。
1. 必要なもの(事前の準備)
Alexaスキルの作成に取り掛かるには、以下が必要になります。
- やる気 & Node.js(Java Script), Java, C#, Pythonに関する知識
「やる気」これが結構ハードル高いかも。開発言語に関する知識は、テンプレートやサンプルが豊富にあるので、少しプログラムをかじった事がある人なら何とかなってしまうと思う。
- amazonのアカウント
Echo Dotを購入しているのだからアカウントは持っている筈ですね。(プライム会員である必要もないのだけど、今Echo Dotを購入できていると言うことはプライム会員でもある筈ですね)
- amazon開発者のアカウント
- AWSのアカウント
3. と 4. について少し説明しますが、既に多くのホームページ等で紹介されていますので、そちらを参照してもらっても良いです。既にアカウントを所有している場合は不要です。
先ず「amazon開発者のアカウント」を作成しましょう。amazon開発者のアカウントは、amazonのアカウントとは別物です。費用はかかりません。手順は以下のとおり。
- Webブラウザでamazon開発者ポータルサイトを開く
- 「サインイン」をクリック
- 「Amazon Developerアカウントを作成」をクリック
- 申請画面に進む
- 「1. プロフィール情報」タブに必要事項を入力、「保存して続行」
- 「2. App Distribution Agreement」タブの内容を確認し「承認して続行」
- 「3. 支払い」タブの質問に解答を選択し「保存して続行」
具体的な方法は、Alexaスキル開発トレーニングの「第1回 初めてのスキル開発」に実際の画像入りで詳しく説明されています。このトレーニングコースは、最低でも第1回と第2回は読んでおくことをお勧めします。また、後でも書くと思いますが、準備ができたら「第1回 初めてのスキル開発」に書いてあるとおりに実施してみましょう。最初はサッパリわけが分からないと思います(ワタシもそうでした)が、それで良いと思います。先ずは作成の流れをつかむこと、開発環境の操作に慣れることが大事だと思います。
amazon開発者のアカウントが作成できたら、amazon開発者ポータルサイト:<https://developer.amazon.com/ja/>をWebブラウザにブックマークしておきましょうね。amazon開発者ポータルサイトを開き、
「Developer Console」をクリックし、作成した開発者アカウントでログインします。
開発者コンソールが表示されたら「ALEXA」をクリックします。
「Alexaで開発を始める」ページが表示されたら、amazon開発者アカウントの方は準備完了です。
次は「4. AWSのアカウント」を作成します。WebブラウザでAWSアカウント作成の流れを開くと、こちらも具体的な手順が実際の画像入りで詳しく説明されています。
説明されている手順に従って無料アカウントを作成します。ここではクレジットカード番号などを入力することになるので、使用するのにお金がかかるのかと思いましたが、無料利用枠(Alexaのリクエスト数なら100万件/月、計算所要時間なら400GB-秒/月)内で使えるので実際には支払いは発生しない筈です。これほどのリクエスト数、計算量は、有料のサービスを提供している(会社とかECサイト)で、作成したスキルで自社のサービスを多くのユーザーに広く利用してもらうようでなければ使い切れません。個人で使う分には充分過ぎます。
AWSアカウントを作成したら、AWSコンソール:<https://aws.amazon.com/jp/>もWebブラウザのブックマークに登録しておきましょう。
AWSコンソールにサインインするには、
WebブラウザでAWSコンソールを開き、作成したAWSアカウント、パスワードを入力します。
AWSサービスが表示されたら準備完了です。
amazon開発者コンソールとAWSコンソールは、スキルの作成中に行ったり来たりする必要があるので、Webブラウザで両方とも開いた状態にしておきます。
[続く]
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