Super Multi DVD Drive(その6)
DVD-RAMの性能ってどれくらい?
DVD-RAMの性能を測定してみた。測定には HFS+ に初期化した Acro Circle 製DVD-RAM を用い、Xbench 1.1.3 の Disk Test で測定した。結果は、
アクセス方法 | 性能値 |
Sequntial write [4K blocks] | 1.91 MB/sec |
Sequntial write [256K blocks] | 1.80 MB/sec |
Sequntial read [4K blocks] | 1.81 MB/sec |
Sequntial read [256K blocks] | 3.95 MB/sec |
Random write [4K blocks] | 0.02 MB/sec |
Random write [256K blocks] | 0.63 MB/sec |
Random read [4K blocks] | 0.04 MB/sec |
Random read [256K blocks] | 1.67 MB/sec |
ピーク性能(3.95 MB/sec)に関して言えば、数世代前のハードディスク程度と言ったところか。私の PM G4/MDD には MacOS-8/9時代の古〜い4GB のハードディスク(たぶん元々PowerMac G3/DT266に入っていたヤツ)を入れてあるのだが、そのピーク性能が8MB/secだ。それの半分くらいの性能という事で、まぁ何とか使えるかって感じ。
しかし問題はランダムread/write性能の方で、これはヘッドシークの性能がモロに現れる。光学装置のヘッドなのでハードディスクの磁気ヘッドに比べたら遥かに重く、スペックシートによればDVD-RAMの場合の平均ヘッドシーク時間は165ミリ秒。よってヘッドシークを伴う read/write は極端に性能が低下している。
ヘッドシーク時間は最新のハードディスクでは 8ミリ秒くらいで、数世代前のハードディスクでさえ十数ミリ秒、遅くても20〜30ミリ秒ってとこだ。古〜い4GB ハードディスクの最も悪い性能値でも 0.3 MB/sec だったので、DVD-RAM はそれより一桁以上遅いということになる。
ということで、性能面から DVD-RAM の用途を考えると通常の作業場所として使うには無理がある。やはりバックアップ用途とかデータの受け渡し用途ということになり、これならば順次書き込み、順次読み出しでありヘッドシークの遅さの影響を受けにくい。
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