ファン増設
PM G4/MDD の冷却、静音化のためファンを増設してみた。
ご存知のとおり PM G4/MDD は空冷ファンの音が大きいことで有名になったマシンだ。Apple の静音化キットに交換して多少マシになっているとは言え、それでもかなり騒々しい。空冷ファンは CPU温度によって回転数が制御されるのだが、温度が60度を超した頃から回転数が高くなり急に騒音レベルが上がるんだ。その後、61〜62度で発熱と冷却が平衡するのだが、その頃のファンの音はかなりウルサイ。
また先日増設したSATA HDDは 7200回転タイプで発熱もそれなり。CPUのヒートシンクに当る空気はSATA HDDのある3.5インチベイを通って来るものなので、これも温度上昇に一役買っていそう。
騒音を抑えるには CPUの温度が上がらなければ良いのだから、消費電力が少なく発熱しない CPUに替えれば良いのだが、そんな事は簡単にはできない。となると次は空冷ファン。風量が多くて騒音が少ない物に交換すれば良いわけだが、MDDのメイン空冷ファンは12cm角で38mm厚。これがなかなか売っていない。
最後の手は PM G5 と同じ考え。筐体内部の空気流量を増やして温度上昇を防ぐ方法だ。そのため補助的なファンを増設する。普通ファンの数が増えると騒音が大きくなると考えるところだが、一番の騒音源であるメイン空冷ファンが低回転数でも充分な冷却ができるようになれば、結果として全体の騒音レベルは下がるというわけだ。
昔買った小さい(4cm角くらい)安物のファンで、CPU冷却用のものを少々加工して使うことにした。ファンの振動が筐体に伝わると新たな騒音源になるので、スポンジ(実は戸や窓に貼るスキマテープの切れ端)を介して両面テープで貼り付けている。こちらは3.5インチベイの横に貼り付けたもので、言わば吸気側ファンになる。このファンの風はSATA HDDに当った後、メイン空冷ファンを通ってCPUヒートシンクに当ることになる。
こちらがCPUヒートシンクの後ろ、リアパネルに貼り付けた排気側ファン。CPUヒートシンクを通って高温になった空気を外に排出する役目をする。
以上2つのファンを増設した結果、確かに温度上昇のスピードは遅くなったと感じられる。しかし、CPUの温度は最終的には 61〜62度に達し、結局メイン空冷ファンは今までと同じレベルの騒音を出している。やっぱり一番の騒音源を何とかしないとダメなようだなぁ。
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