Mavericks、また再インストール
昨日、Mavericksがシャットダウンできなくなって
昨日、何故かMavericksがシャットダウンできなくなった。別に何かをインストールしたとか、システム内をいじったとか、原因になりそうな事は何もしていない。普通に使っていて、晩ご飯だからとシャットダウンしようとしただけ。なのに画面は真っ白になったまま何分経っても電源が落ちない。シャットダウン中に画面が真っ白になるのはPC用ビデオカード(Sapphire Radeon HD5770 Flex)を使っているためで、いつもの事なのだが、その後は1分かからず電源オフになるところ昨日はいつまで待っても画面は真っ白のまま。止むを得ず電源ボタン長押しで強制終了させた。
再び電源オン。一応、Mavericks起動ディスクを検査させる。異常なし。シャットダウンさせてみたら、また同じ現象が発生する。再現性は100%のようだ。電源ボタン長押しで強制終了。
再び電源オン。起動ディスクをSnow Leopardに切り替えて再起動。ところが再起動でも画面が真っ白のまま固まる。シャットダウンプロセス中に問題が起きているのなら当然か。電源ボタン長押しで強制終了して再び電源オン。今度はSnow Leopardで立ち上がった。
このままMavericks起動ディスクと他のHDDを全て検査させる。Time Machine用に使っている HDDの検査に異常に時間がかかったが、すぐにアンマウントできているのでシャットダウンプロセスが止まる原因とは思えない。検査もパスした。Snow Leopardをシャットダウンしてみたところ、こちらは問題なく電源オフできた。HDD,
SSDに問題が生じている訳ではなく、Mavericksシステム自体に問題が生じている可能性が高いように思われる。
そこで Snow Leopard で起動し、Time Machineから Mavericksシステムを書き戻してみた。すると Time Machine から書き戻す途中でエラーが発生して中断してしまった。その際に表示されたメッセージは「大文字/小文字を区別するHDDにバックアップされている内容を、大文字/小文字を区別しないHDDに書き込もうとしたためにコピーが失敗した」といった内容だった。そう、Mavericks起動用SSDは Adobe Photoshop対策のために、大文字/小文字を区別しない HFS+ に再フォーマットしたのだが、Time Machine用HDDは相変わらず大文字/小文字を区別する HFSXだったのだ。
Time Machineからの書き戻しが中断してしまった Mavericksシステムはブートできない状態に陥ってしまった。
こうなったら Mavericksを再インストールするしかない。PC用ビデオカードを Mac用のビデオカード(ATi Radeon HD4870 for Mac)に戻し、optionキーを押しっぱなしにしてブート。EFIブート画面で復旧パーティションを選んで起動させ Mavericksを再インストールした。SSDに Mavericksをインストールするのは、これで三回目になる。もう勘弁して欲しい。
Mavericksのインストールは問題なくでき以前の設定もそのまま残っているようだったので、これで復旧と思ったのだが、実はとんでもない事になっていた。自分のユーザアカウントが管理者ユーザから通常ユーザに変わっており、管理者ユーザが一人も存在していない状態になっていた!これでは何か設定を変更することも、新しいアプリをインストールしたりアップデータを適用することもできない。困った!!!
何か方策は無いものか調べてみたが、見つかったのは管理者のパスワードをリセットする方法だけ。他に手が無いのでダメ元で試してみた。
復旧パーティションで起動し、メニューからターミナルを起動。ターミナルに resetpassword と入力すると、ユーザのパスワードを再設定するアプリが起動する。これで再設定するユーザを選んでパスワードを再設定するのだが、ユーザの中に rootがある事が分かった。Snow Leopardでは rootユーザを有効にしていたのだが、Mavericks では有効にした憶えがない。だがユーザ環境等を Snow Leopardから引き継いだ際に rootユーザも引き継がれたらしい。
一応 rootユーザのパスワードを再設定しておいて Mavericksを起動。システム環境設定の画面で左下に表示される鍵のロックを外す際の名前、パスワードには rootのものを入力すれば良い。これで自分のアカウントに管理者権限を与えて何とか復旧した。
今回の事で、HFS+上にインスートルしたMac OS Xシステムをバックアップするためには、Time Machine用のHDDも HFS+でなければダメだと言うことが分かった。そのため、Time Machine用HDDを HFS+に再フォーマットしなければならない。すなはち以前のバックアップは全て消えてしまうのだが、このままではバックアップにならないので、止むを得ず HFS+で再フォーマット。その後、直ちに Time Machineでバックアップを採った。バックアップに要した時間は6時間。それ以前のトラブルシューティングの時間も含めたら8時間以上格闘してたか?
考えてみれば、発端は HFS+しかサポートしていない Adobe Photoshopだ。普段UNIXに接していると、大文字/小文字を区別するファイルシステムの方が当たり前で、UNIXベースであるMac OS Xも大文字/小文字を区別するHFSXの方が良いだろうと勝手に思い込んでいた。しかし、まだまだ HFSX対応は進んでいないのかもしれない。何より Adobeの製品がHFSX未対応というのは驚きだった。
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