LS-VLケチケチモード
細やかな省電力化の試み
Buffalo製NAS、LS-VLシリーズを省電力化するために色々やってみた。この背景には、先月のHDDが壊れた件がある。
このLS-VLは専らスカパー留守録専用機として使っていたため、深夜など録画、再生の必要がない時間帯は LS-VLの省電力機能であるタイマーON/OFF機能を使って電源を落としていた。一年通して真夏でも真冬でも毎日電源オン・オフを繰り返していたわけだ。その結果、わずか1年1ヵ月で多量の不良セクタが発生する事になり、全ての録画内容が失われる事になったと考えている。そのためHDDを新品に交換して、現在はタイマーON/OFF機能を使わず24時間運転させている。
LS-VLのスペックでは最大消費電力が24Wとなっている。常に最大消費電力24W食っているわけではないだろうが、平均して20Wくらいとして、これを24時間運転させると月あたりの電気代は¥300〜¥400という計算になる。1年で¥4,000前後。仮にタイマーON/OFF機能で毎日8時間電源を落としていたとして、年間¥1,500も節約できていれば良い方と言う事になる。その節約のために、1年1ヵ月で¥10,000以上のHDDや新しい録画用NASを買わなければならない事になるなんて馬鹿げた話だし、環境負荷はむしろ高くなってしまう。
と、一通り24時間運転にした言い訳を述べておいて、その上で少しでも LS-VLの消費電力を減らせないか考えてみた。
hdparmコマンドで、一定時間HDDへのアクセスが無い場合 standbyモードにする。
具体的には hdparmコマンドの -Sオプションでできるようだ。standbyモードとは低電力モードの事で、ドライブはスピンダウンする。だが、これは定期的に電源オン・オフしているのと同じか、場合によっては更にHDDの寿命を縮める結果になりそうだ。故に却下。
ファンの回転数を落とす、または停止させる。
ファンの回転数を変えたり停止させるには以前書いた方法で行える。しかし、HDDを適切な温度に保つことはHDDの寿命にとって重要な事なので、これも却下。
必要のないサービスは全て使用しない。
LS-VLにはファイルサーバー、スカパー録画・メディアサーバー機能の他にも、USBデバイスサーバー、プリントサーバー、BitTorrentやTime Machine機能などがある。ワタシの LS-VLは専らスカパー録画専用なのだから、その他の使わない機能は全て「使用しない」状態にする。これにより少しはCPUロード率が下がり、消費電力を少なくすることができるかもしれない。
USBポートへの給電を断つ。
LS-VL背面にはUSBポートがあり、ここにUSBデバイスを接続できるようになっている。しかし、USBポートは今まで全く使ったことが無い。そこで、USBポートに給電しないようにする。方法は、
# echo off > /proc/buffalo/gpio/power_control/usb0
|
とすれば良いらしい。
USBポートは通常5V,500mAまで給電能力がある。最大消費電力は 2.5Wだが、USBポートに何も繋いでいない状態では殆ど電力は消費していないだろう。それでも給電している事で僅かながら電力消費しているかもしれない。
インジケーターLEDを消灯する。
LS-VLが正常に動作している状態では、正面上にあるインジケータLEDが青色に点灯している。これを消灯する。方法は、
# echo off > /proc/buffalo/gpio/led/power
|
とすれば良いらしい。
LEDの定格は降下電圧1.5〜3V程度、電流は数mA、普通10mAも流せば十分な筈。消費電力は数mW程度だろう。
上のうち 3, 4, 5を実施。これで減る消費電力量は微々たるものかも知れないが、塵も積もればなんとやら。何もしないよりはマシと思いたい。
|