LS-VLの交換したSeagate製HDDもLoad Cycle Count値が異常増加していく
先月にHDDが故障したため新品(バルク品)に交換したLS-VLのHDDでも・・・
先月HDD故障で録画内容を全部失ったLS-VLですが、新品(バルク品)のHDDを買って来て何とか復活、再び録画機として使用できるようになりました。その後、24時間運転にし毎日S.M.A.R.T.情報をメールさせて健康状態を監視していたのですが、このHDDでもLoad Cycle Count値が異常に増加する現象が発生している事が分かりました。
現在のS.M.A.R.T.情報が以下です。
ID# ATTRIBUTE_NAME FLAG VALUE WORST THRESH TYPE UPDATED WHEN_FAILED RAW_VALUE
1 Raw_Read_Error_Rate 0x000f 118 099 006 Pre-fail Always - 179545744
3 Spin_Up_Time 0x0003 095 095 000 Pre-fail Always - 0
4 Start_Stop_Count 0x0032 100 100 020 Old_age Always - 19
5 Reallocated_Sector_Ct 0x0033 100 100 010 Pre-fail Always - 0
7 Seek_Error_Rate 0x000f 061 060 030 Pre-fail Always - 1478290
9 Power_On_Hours 0x0032 099 099 000 Old_age Always - 1023
10 Spin_Retry_Count 0x0013 100 100 097 Pre-fail Always - 0
12 Power_Cycle_Count 0x0032 100 100 020 Old_age Always - 19
190 Temperature_Celsius 0x0022 059 052 045 Old_age Always - 690487337
191 G-Sense_Error_Rate 0x0032 100 100 000 Old_age Always - 0
192 Power-Off_Retract_Count 0x0032 100 100 000 Old_age Always - 19
193 Load_Cycle_Count 0x0032 082 082 000 Old_age Always - 37182
194 Temperature_Celsius 0x0022 041 048 000 Old_age Always - 41 (Lifetime Min/Max 0/19)
197 Current_Pending_Sector 0x0012 100 100 000 Old_age Always - 0
198 Offline_Uncorrectable 0x0010 100 100 000 Old_age Offline - 0
199 UDMA_CRC_Error_Count 0x003e 200 200 000 Old_age Always - 0
240 Head_Flying_Hours 0x0000 100 253 000 Old_age Offline - 5566277616546
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Power_On_Hours は 1,023時間=約42日、それに対して Load_Cycle_Count が 37,182回。1時間あたり36回以上もヘッド退避している計算になります。しかし、このHDDは Western Digital Caviar Green ではありません。Seagate製Barracuda ST3000DM001なのです。どうやらSeagateのST3000DM001にも、WD のIntelliparkと同じような省電力機能があるようです。流石にヘッド退避する無アクセス時間は、WDの8秒などという極端に短い時間ではないようですが、それでも1〜2分毎に1づつ増加していきます。このペースで増加していくと、1年ほどでメーカー保証の30万回に達する計算になります。
WD Caviar Greenについては idle3-tools というオープンソースのおかげで Intellipark機能を無効にすることができましたが、Seagate製HDDの同機能を無効にするにはどうしたら良いのでしょう?あちこちネットを漁ってみましたが、良いツールを見つけることはできませんでした。唯一見つけられたのがhdparmの -Zオプションでした。書かれている内容が随分と怪しげなのですが、ダメ元で試してみました。
- LS-VLにroot で sshログインし、hdparm -Zを実行する。
$ ssh root@LS_VL
root@LS_VL:# hdparm -Z /dev/sda
/dev/sda:
disabling Seagate auto power saving mode
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- LS-VLからログアウトし、一旦LS-VLの電源を切る。
hdparmコマンドを実行しただけでは増加現象が止まらなかったので、WDのIntellipark機能の無効化と同様、一旦電源を入れ直す必要があるのではないかと考えました。
- 暫くして LS-VLの電源を入れ、起動したら S.M.A.R.T.情報の Load Cycle Count値を数分から数十分監視、増加しなくなったか見る。
昨夜、上記を行ってみた結果、LS-VLが起動してから30分ほどの間 Load Cycle Count値の増加は止まったように見えました。しかし、今朝になってみたら再び1〜2分毎に増加していく現象が起きていました。何かを契機に設定が元に戻ってしまうのかも知れません。もしかしたら smartdでさせているセルフテストのせい?(でも、smartctl コマンドでセルフテストさせても増加現象は起きるようにはならなかったけどなぁ。)今、再度上の手順で省電力機能を無効化し、かつ smartdも止めて様子を見ています。
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