PLANEX FXG-08TXJ (8ポートGiga-Ethernet Hub)
先日秋葉原で買ってきたギガハブに交換しました。
NFSマウントが失敗するようになった現象は、クライアント側の "/etc/hosts" ファイルにNFSサーバを登録したら治りました。MacOS-X 10.3.5 の修正項目内に NFSに関するものは含まれていないようなのですが、NFSクライアントがホスト(ドメイン)名からIPアドレスを引く方法、順序に関して何らかの修正が加えられたものと考えられます。NFSサーバホストは NetInfoに登録されているのに、何故 "/etc/hosts" ファイルも参照するようになったのか?セキュリティ強化のためかもしれませんが意図は良く分かりません。
さて、今までのBUFFALO製 10/100Mのハブから PLANEX製FXG-08TXJ (8ポートGiga-Ethernet スイッチングハブ)に交換しました。このスイッチングハブの特徴は、
- 全ポートAutoMDI/MDI-X機能対応
- ジャンボフレーム対応
- オートネゴシエーション機能
などです。AutoMDI/MDI-X機能対応というのは接続されたケーブルのクロス/ストレートを自動判別するというもので、要はADSLモデムを何処のポートに繋げても良いって事です。今までのハブはアップリンクポート(カスケードポートとも言う)が決められていて ADSLモデムはそのポートに繋げる必要がありましたが、今度のはハブ側で自動認識してくれます。
ジャンボフレームは通信パケットサイズを大きくして(通常1.4KBのところ9KB)通信性能を上げる仕組みですが、コンピュータ側のGiga-EthernetデバイスとOSがサポートしていなければ使えません。と言うことでウチにとっては意味ないです。
オートネゴシエーションは通信速度(10/100/1000)や通信モードを自動判別する機能で、これは今や当たり前の機能ですね。
マニュアル類は一切入っていませんで使用方法の説明は箱に書いてある程度しかないのですが、とにかく繋げれば良いので使い方に迷うことはないでしょう。サーバ機とPowerMac G4/MDD は 1000M(Gigabit) のLEDが点灯して正常に認識されました。ADSLモデムは 100M が、AirMac Base Station は 10M と全部きちんと認識されています。
さて性能を測ってみましょう。NFSマウントしたサーバのディスクへ1Gバイト程度のファイルをコピーして転送性能を測ります。今までより10倍のバンド幅になったわけですので性能も10倍になって良いわけですが・・・
一番最初 | PowerMacG4(1000M)→100Mハブ→サーバ(10M) | 800KB/sec |
サーバGiga化 | PowerMacG4(1000M)→100Mハブ→サーバ(1000M) | 2.5MB/sec |
今回(All Giga化) | PowerMacG4(1000M)→1000Mハブ→サーバ(1000M) | 2.7MB/sec |
と言うことで殆ど向上していません。バンド幅比で言うと一番最初は10Mbpsバンド幅の65%、その次が100Mbpsバンド幅の20%、今回が1000Mbpsバンド幅の2.16%に過ぎません。これは NFS (or TCP/IP)が意図して少ない通信バンド幅しか使っていないとしか考えられません。そこで NFS でなく AFP (AppleTalk) による転送性能を測ってみたところ 12MB/sec以上出ました。これは 100Mではバンド幅を全部使い切ってようやく出る性能ですが、1000Mでは10%程度に過ぎません。通常一種類の通信が全バンド幅を使えることはあり得なく、せいぜい80〜90%なので、ギガハブの効果は出ている事は確認できたわけなのですが・・・
う〜ん、NFSがあまりに低いのが何だかなぁ。AFP でもバンド幅の20〜30%くらい使ってもよさそうなものなんだが・・・何となく納得いかないのでした。
|