iBook G4 のメモリ増設
初期搭載の256MBメモリでは正直 MacOS-X が動くだけで精一杯です。快適な動作のためには最低でも 512MB以上が必要、という事でメモリを増設します。
銀座アップルストアに行く前に秋葉原でメモリを物色したのは、このためです。純正のメモリは割高なのでサードパーティ製を購入しておいたというわけ。
iBook G4 の適応メモリは 200pin PC2100 SO-DIMM なのですが、PC2700用でも価格は全く同じなので余裕を見て "200pin PC2700 SO-DIMM 512MB" を購入しました。これは PowerBook G4 や iMac にも使えるものです。より高スペックな物を買っておけば将来、何かのときに役に立つ可能性が高まりましょう。
iBook G4 は最大で1GBのメモリまで増設することができるのですが、1GBメモリはまだ高価です。512MBが現時点での現実的な選択肢ではないでしょうか?
メモリを増設するには、まずバッテリを外してからキーボードの上2箇所のロックを外して手前にひっくり返します。このあたりの構造は PowerBook の伝統ですね。キーボードをひっくり返すとAirMac Expressカードを見ることができます。
次に AirMac Expressカードを外します。AirMac Expressカードはバネで押えられているので、これを外し、カードに貼り付けられている透明なプラスチックフィルムを持って向こう側へ引っ張ればカードがコネクタから外れます。
AirMac Expressカードを外したら、その下のシールドを外します。シールド4隅は小さなプラスネジで留められていますので、これを精密ドライバを使って外せばシールドが外れます。このネジはかなり小さいので、精密ドライバでなければネジ山に合わないか、ヘタすればネジ山を潰してしまいますので注意が必要です。
シールドの下にメモリ増設用のコネクタがありますので、ここに増設メモリを挿します。実はこの写真では挿し方が甘いです。基盤に対してメモリを30度くらいに傾けた状態で、少し力を入れたり斜めにコジるとメモリがコネクタ内にガシッと入り込みますので、そうしたらフックがカチンとロックするまで水平に倒して行きます。
メモリが挿せたら逆の手順で戻せば出来上がり。
メモリ増設したら起動させて、ちゃんとメモリが認識されているか確認します。
新旧の Macintoshノートを並べるとこんな感じ。今まで使っていたPowerBook G3はメモリ512MBでCPUを載せ換えてクロック900MHzに上げてあるのですが、それでも iBook G4 との性能差は圧倒的です。まず起動時間からして今までの半分以下です。全ての動作がキビキビしており、使っていて非常に気持ちが良いですね。
液晶ディスプレイは角度による輝度、色変化が激しくシネマディスプレイに比べたら完全に劣っているのですが、これはPowerBookの液晶でも同じようなモノでしたので仕方ないですね。それでも今までのPowerBook G3の液晶に比べればバックライトは明るく発色も良くて、とても綺麗に見えます。まぁPowerBook G3は何年も前の機種ですのでバックライトの寿命も近づいて輝度が落ちているでしょうから、比べるのは酷かもしれませんが・・・
さて、次はセットアップや様々なソフト、アプリケーションのインストール作業です。最初に iBook G4 を起動したときに FireWireケーブルを使って今までの環境を自動的に移行させることができるとの案内が出たのですが、今回は敢えて全て最初のマッサラ状態から一つ一つ入れて行く方を選びました。と言うのも、今まで使っていた PowerBook G3 は MacOS-9 の時代から MacOS-X のβ版時代を経て今に至っているもので、システム内は相当ゴチャゴチャになっているような気がするので、この際心機一転、サラの状態から始めてみようと思うのです。当然、様々な面倒な作業が続くのですが、それも楽しみのうちと言うことで・・・
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