玄人志向 SATA3E2-PCIe
外付けHDDがどうも遅い気がして
ワタシのMac Pro (Early 2008)にはFireWire800(FW800)で繋がっている外付けHDDもあるのだが、何となくアクセスが遅いような気がしていた。別に何処か故障したわけではないが、SSDを使うようになったりして外付けHDDの遅さが目立つようになってきたと言うのが正確かな。要するにFW800というインタフェースは、もう時代遅れだと言う事だ。
FireWireに替わるインタフェースとしては、
があるが、ThunderboltポートをMac ProのPCI-Expressスロットに増設するようなカードは存在していない。そのため、USB3.0かeSATAになるわけだが、悲しいかなMac対応をうたっているインタフェースカードは馬鹿みたいに高い。そのため、対応OSはWindowsのみと言っている安価なインタフェースカードを買ってきては Mac Proに刺してみて、問題なく使えた、どこそこのドライバをインストールすれば使えるとか、不安定でダメ、性能が出ないとかいった情報を流してくれる強者達(人柱とも言うが ^^;)が多くいる。ありがたいことである。ワタシもそんな情報に頼って、玄人志向のSATA3E2-PCIeというインタフェースカードを衝動買いしてしまった。
PCI-Expressスロットに刺し、eSATAポートを2つ増設できるという代物。転送速度は最大で6Gbpsとの事だが、PCI-Express×1ではPCIバスの転送性能がボトルネックになるのでは?(*1) 怪しげではあるが、Mac ProでMac OS X 10.7(Lion)以降でドライバ無しで使えたとの情報を読んだ事と、¥2,300ちょっとという値段の安さに思わず買ってしまったのだった。
PCI-Expressを1レーンしか使わないのだから当然ではあるが、インタフェースカードは実に小っちゃい。
使われているコントローラーチップは Marvell 88SE9128 と言うもの。このカードを
Mac ProのPCI-Expressスロットの最上段に刺した。Mac Pro (Early 2008) では、ここは PCI-Express×4(4レーン)であるが、1レーンのカードでも問題なく使えるはず。
Mac Proを起動させ、システム情報で見てみたら、
ドライバなど何もインストールしていないが、確かにMac OS X 10.9.2 (Marvericks)ではカードを認識しているようだ。しかし、実際のリンク速度は 1.5ギガビットって?6Gbpsは無理としても3Gbpsも出ないのか?因にMac OS X 10.6.9 (Snow Leopard)でもドライバ無しで認識された。やはり実際のリンク速度は 1.5ギガビットと表示されるが。
とにかく外付けHDDを繋げて速度を測ってみよう。
先ずFW800で接続した場合、
READ, WRITEともに55MB/s前後といった速度だった。これを eSATA接続に変えたところ、
100MB/s前後の速度が出るようになった。約倍の速度が出るようになり、内蔵HDDと比べても少し劣る程度だ。HDDを繋ぐのであれば 1.5Gbpsでも十分かな。この値段で性能が倍になったのなら、まぁ良い買物だったのではなかろうか。
(*1):Mac Pro (Early 2008) のPCI-Express規格はRevision 2のため、1レーンあたりの帯域は片方向5Gbps。したがってコントローラーチップが6Gbpsまでサポートしていたとしても、PCI-Expressの帯域がボトルネックになって5Gbps以上の速度は出ないと考えられる。5Gbpsは実効転送速度500MB/s程度。
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