iPad用小物を百均で買ってきた(2)
今回も「え?これが百円?」という驚きの小物を発見
今日も散歩がてら百均に立ち寄って、iPad や iPhone で使う物を物色して来ました。すると今回も百円とは思えないクオリティの物を発見できました。
一つめは車のシガーソケットからUSB電源を取るためのアダプタ(KM-30A)。ワタシの車のカーナビには前面にUSBポートが無く(背面にはあるらしい)iPhoneの充電ができないので、いつかは買おうと思っていたのでした。
以前から最大出力600〜700mA程度のアダプタが百均で売られている事は知っていましたが、これらは iPhone等のスマホの充電ができると言う製品でした。しかし、この製品は最大1Aの出力があるとのことで、iPadの充電にも対応しているとのこと。え?iPad に付属のACアダプタは10W or 12Wだから、最大出力は 5V 2A/2.4A のはず。最大出力 5V 1A で iPad に充電できるのか?と思いましたが、袋の裏面の説明書には以下のように書いてありました。
ご確認
iPadに接続した場合、「充電していません」と表示されますが実際は少量づつ充電が行われております。予めご理解頂いた上でお買い求めください。
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5V 1Aでは急速充電は望むべくもありませんが、全く充電できないというわけではなく少しづつだけど充電できるという話です。本当に充電できるのか試してみました。
車のシガーソケットに挿したところ、黒いプラスチックだと思っていたのが実はトップは半透明で、通電すると点灯した内部の赤色LEDが透けて見える構造になっているのでした。iPad4 を Lightningケーブルで繋いだところ、
充電しているようですね〜。「充電していません」と表示されることもなく、問題なく使えるようですよ。
あとは使用時の発熱がどの程度か(この手の安物は限界に近い電流を流すと急激に電圧降下したり、発熱が激しくて長時間使えないような品質の製品が多いのです)とか、車内に置きっ放しでも壊れない耐久性があるかが気になりますが、壊れても百円ですからね。これらは実際に使いながら見ていきたいと思います。
2つめはタッチペン。これも以前から百均で売られている事は知っていましたが、それらの殆どはペンの先端が導電ゴムで作られているものでした。導電ゴムは安価に作ることができますが、どうしても滑りが悪かったり摩耗したりしますので、百円とは言え買う気にならなかったのでした。
ところが、これは先端に導電性繊維が使用されています。導電性繊維を使ったタッチペンだと数百円〜千円以上の価格の製品が多いようですが、遂に百均にも導電性繊維を使用したタッチペンが現われました。
ワタシにとって初のタッチペンなので、他との比較はできませんが、確かに滑りは良いです。先端はゴムの上に導電性繊維を被せた構造のようで、画面に軽く触れるだけでは反応が鈍いときがあり、ゴムが少し凹むくらいの筆圧が必要な感じです。
ペンの長さは一般的なボールペンの2/3程度で少し短め。重さは軽いの一言。ポケットに刺しておけるようペンの反対側がクリップになっています。
iPad の操作で使うには良いのですが、問題はこれを文字や絵を手書きするときにどの程度使えるか?ですね。はっきり言って、タッチペンでの手書きは、実際の紙とペンのレベルには遠く及ばないと言うことが分かりました。これはタッチペンの問題と言うより、タブレットやOSの問題でしょうね。タブレットという製品が、まだ実際の紙とペンの代替になるレベルではないと言うことです。
先ずタッチペンを使ってタブレット画面に書き込もうとした際に、手首付近の手の平(パーム)を画面の上に置いてから書き始めるとダメな場合が多いです。先に画面に触れたパーム部分にゴショゴショと書かれてしまい、その後ペンで書いても反応してくれない事が多々ありました。(おそらく触れている場所が2箇所あるので、ピンチイン、ピンチアウト操作と誤認しているのでしょう。)iPad Pro ではパームとペン(Apple Pencil)を認識してペンで書いた部分だけに反応する機能(パームリジェクション)があるようなのですが、iPad4 ではそこまでは無理みたいです。かと言って、パームを浮かした状態で手書きするのは(習字じゃあるまいし)苦痛以外の何者でもありません。また不思議な事に、パームを画面上に置いた状態でもペン部分にだけ反応することもあり、どう使えばそうなるのか良く分からないのです。
と言うことで、タッチペンでも手書きは使い物にならないと思います。でも、単に操作するだけなら画面に指紋や皮脂が付かないとか、iPhone の小さな画面で仮想フルキーボードで入力する際には、打ち間違いが減ると言ったメリットはありますね。
しかし、iPhone をタッチペンで操作しているうち徐々に煩わしく感じだしました。これは何だろうと考えた末、1つの結論に達しました。それは全ての操作がタッチペンでは完結しない事です。例えばホームボタンを押す、複数の指を使った操作(ピンチイン、ピンチアウト)、アプリケーションの切り替え等、複数の指を使った自然な操作がタッチペンではできないのです。その都度指で操作しなければならず、これがストレスになり煩わしく感じ出すのです。
そう考えると、映画「スティーブ・ジョブズ」でジョブズがスカリーの「何故Newtonを葬ったんだ?」という問いに対して答えた言葉を思いださずにはいられません。「理由は、あのペンだよ。あれじゃ、この素晴しい5本のペンが使えないだろ?」と言って自分の右手を見せたシーンです。(まぁ、あの映画はかなり脚色されたものなので、事実とは異なる部分が多いだろうとは思いますが・・・)
改めて指という5本の優れたペンで操作することに最適化された iPhone の完成度の高さを再認識させられる一日となりました。
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