やっと復旧(3)
ファンを二個イチしてみた
ヤフオクで Mac mini を落札して、やっと復旧した自宅サーバの Mac mini G4。手元に残ったのは、
- ファンが無いので起動しなくなった Mac mini
- ベアリングが摩耗しCリングが無い、元の Mac mini に使われていたファン
- 正常に回転するが回転数パルスが出ない、中古で購入したファン
という3つの不動品。Mac mini は、このまま部品取り用に保存しておいても良いのだけど、一応きちんと起動するようにしておきたい。しかし、ファンだけのためにこれ以上お金をかける気にもならないので、2つのファンの使える部分を集めて正常に動作するファンにする、すなはち二個イチをやってみた。具体的には、中古で購入した回転数パルスが出ないファンからベアリングとCリングを外して、元の Mac mini のファンのベアリング、Cリングと交換する。
と書くと簡単に思えるが、これがなかなか難易度高い作業なのだ。
先ずCリングというのは、このような形をしている樹脂製の部品。これでファンの軸が抜け落ちるのを防止している。一ヶ所だけ切れていて、ここが広がることで軸に嵌めることができる。逆に外す際には、この部分を広げるのであるが・・・画像では切れている部分が分かるようにしているが、実際には切れている場所が分からない程くっついている。光の角度によって、かろうじて見える程度だ。
そして、これがファンの軸受け部分のアップ写真。中央の黒くて丸いのがCリングで、直径は1mm程度。切れている部分なんか全く分からない。
このCリングが軸の、
この部分に嵌まっている。
これを壊さずに外すのは至難の業だ。Cリングの切れている部分を広げるなど絶対無理(老眼だし・・・)。仕方ないので、先の尖った工具や一番細いマイナスの精密ドライバーでコジって無理やり外した。その結果、少し形が歪んでしまったが、何とか再利用できそう。
Cリングが外れればファンが脱ける。ベアリングは縁をドライバーで軽くコンコンと叩いて本体から引き抜く。
これらを元の Mac mini で使われていたファンの物と交換すれば、
二個イチファンの完成。軸受けやベアリングに埃が入らないよう、真中の丸いシールも中古ファンから移植。
完成したファンを Mac mini に取り付けてみたところ、ちゃんと回転し異音もしない。Mac mini も正常に起動するようになった。
やったね。これなら予備機として使うこともできそうだ。ただハードディスクでは遅いし、如何せん容量が少ない。SSD化することも考えようかな。
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