Mac Proに載せたWD Caviar Greenの Intelliparkを無効化するには?
Mac ProでもWD Caviar Greenを使っているのでした。
NASに入れた WD Caviar Greenの Intellipark機能は無効化したので、次は Mac Proです。実はワタシの Mac Pro は 3台の WD Caviar Greenを積んでいるのでした。1台は Time Machine用、残り2台はデータ保存用です。これらの S.M.A.R.T.情報を見てみたら、いずれもLoad Cycle Count値が10万回を越えていました。
Mac Proなので24時間運転などできるわけもなく、使う時だけ一日に数時間ほど電源を入れるという HDDメーカーが想定している一般的なデスクトップ機としての使い方です。それでも、計算してみたらヘッド退避回数は平均 14〜17回/h、このペースで増加すると購入後5〜7年で30万回を越えるという結果になりました。これって、やっぱり多すぎじゃない?
と言うことで、Mac Proでも Intellipark機能を無効化しようと思ったのですが、Macの場合はどうやれば良いの?
- idle3-toolsを Mac上でソースからビルドして使う。
ダメでした。idle3-toolsは完全にLinux向けに書かれているようで、いくつかの includeファイルが Mac OS Xには無く、コンパイルが通りませんでした。Mac OS Xには無い includeファイルは処理の核部分に関係していそうな物だったので、簡単なソース修正でどうにかなるとは思えず、この方法は諦めました。
- WDが配布している WDIDLE3.EXEを使う。
WDが Intellipark機能の時間を変更したり無効化するためのツールを配布しており、ここからダウンロードできます。しかし、対象のHDDは
- WD1000FYPS-01ZKB0
- WD7500AYPS-01ZKB0
- WD7501AYPS-01ZKB0
であると書かれてあり、この中にはワタシが Mac Proで使っているHDDは含まれていません。
それに、このツールの動作環境は DOSです。BootCampを使って Windows入れている人は良いけど、ワタシは Windows持ってません。残る手段はFreeDOSかな。
たまたまPC用ビデオカードをEFI化しようとした際に作った FreeDOS 1.0 Base のCDと、HDD上のDOS(FAT32)パーティションがあったので、これを利用して試してみました。DOSパーティションに WDIDLE3.EXE を入れておき FreeDOS CDでブート、WDIDLE3.EXE を実行してみましたが、結果はNG。WDIDLE3.EXEは、何やらエラーを吐いて WDの HDDを見つけてくれませんでした。
- Ultimate Boot CD with WDIDLE3 Util を使う。
ネットで色々探したところ Ultimate Boot CD with WDIDLE3 Utilというページに辿り着きました。これを試してみたところ成功!今のところ、これが最も楽な方法ではないか?と思います。方法はホームページに書かれてあるとおりです。
- Ultimate Boot CD with WDIDLE3 Utilページで "Download UBCD v511 with wdidle v1.05 (~15mb)" をクリックして ISOディスクイメージファイル(
"ubcd511custom.iso" )をダウンロードする。
- ダウンロードしたISOイメージファイルをCDに焼く。
- CDを光学ドライブにセットし Macを再起動。Cキーを押しっ放しにしてCDブートする。
- CDブートしたら、[HDD]→[Hard Disk Information & Management]→[WDIDLE3] とメニューを選択する。
- プロンプトが出たら wdidle3.exe /r と入力。これで WDのHDDを見つけてくれ、Intelliparkのタイマーが 8秒にセットされているなど表示されるようなら一先ず安心。HDDを見つけてくれなかったら諦める。
- 覚悟を決める。
このツールの使用はあくまで自己責任。最悪の場合、HDDが使えなくなると言ったことになるかもしれない。それでもやる!という覚悟をします。
- wdidle3.exe /d と入力する。
これで Intellipark機能が無効になるはず。一応、wdidle3.exe /r で確認しておくと良いだろう。
- rebootと入力すると再起動され、Mac OS Xがブートされる。一旦電源を切って、暫くして電源を入れる。
- WD Caviar GreenのLoad Cycle Count値を監視して増加しなくなっていれば成功。
言うまでもありませんが、作業前にバックアップをとっておく事を勧めます。(と言うか、常日頃からバックアップはこまめにとりましょうね。)また、全ての環境、マシンで成功する保証もありません。成功したとしても、これでHDDの寿命が延びるかどうかも分かりません。全て自己責任で行ってください。
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