NETGEAR ReadyNAS RN10200(19)
ReadyNAS RN10200のファン回転数制御について
長かった一週間が終り、やっと休日。しかし今朝も午前4時半頃に目が覚めてしまった。休みなんだから、もう少し寝ていたいと思ったのだが、全然眠れない。
午前中は睡眠時無呼吸の方の病院へ行ってきた。今回のAHI値も0.8と良好で、空気圧も最大まで上がった事は一度も無かったとの事だった。まぁ最近は毎日午前3〜4時頃に目を覚ましていたわけで、その後は無呼吸が起きる筈もないのだけどね。
病院から帰ってから昼まで横になっていたけど、まだ身体の疲れがとれない。こんな事で挫けてはいけないとは思うのだけど・・・
NETGEAR ReadyNAS RN10200には 92mm角の結構大きめの冷却ファンがついている。しかし FrontViewには今のファン回転数が表示されるのみで、回転数の設定については何もすることができない。
「システム」の「パフォーマンス」でこんな画面が表示されるのみ。Fanの緑●をクリックしてみても、設定画面も何も表示されない。どうやらHDDやCPUの温度によって最適に制御しているから気にしないでいいよ的な考えみたい。まぁアプライアンス機器としては正しいのかもしれないが、中にはファンの音が気になるから少し回転数を低めにしたいとか、少々ファンの音が大きくなっても構わないからHDDの温度を下げて寿命を延ばす方を優先したいと思う人もいるのではないかな。
と言うことで、NETGEARのフォーラム等を検索したりして、ファン回転数を制御する方法や設定について調べてみた。
先ず、現在のファン回転数やCPUの温度は以下を参照すれば分かるそうだ。
ファン回転数(RPM) | /sys/devices/platform/mv64xxx_i2c.0/i2c-0/0-003e/fan1_input |
ファンPWM | /sys/devices/platform/mv64xxx_i2c.0/i2c-0/0-003e/pwm1 |
CPU温度(℃) | /sys/devices/platform/axp-temp.0/temp1_input |
上のうち、ファンPWMとはファンのPulse-width modulation(パルス幅変調方式)の事で、要するにこれでファンの回転数を制御しているのだそうな。ファンPWMのファイルは参照すれば現在の値が分かり、このファイルに値を書き込めばファンの回転数を上げたり下げたりできるらしい。でも、書き込む値とファン回転数の関係が解らないと意味がない。とある人が書き込んだスクリプトに書いてあったコメントによると、
値 | ファン回転数(RPM) |
96 | 780 |
128 | 960 |
160 | 1280 |
176 | 1555 |
192 | 1950 |
200 | 2220 |
208 | 2600 |
224 | 3600 |
255 | 3600 |
という関係になっているらしい。どうやら書き込める値は1byteの範囲の0〜255で、ファン回転数は最大3,600RPM。値と回転数には比例関係があるわけではなく、値を大きくしてもある程度の所からサチる曲線カーブを描くようだな。
ところで、ウチのRN10200のファンPWMを読んでみたら値は95だった。この時のファン回転数は 758〜780RPMと言ったところ。CPUの温度は60℃弱、HDDはSeagate製のディスク1の方が高くて40〜43℃。SeagateのHDDの方がWDよりも発熱が多く、もう少し下げたい気がする。CPUの温度も特別高い負荷がかかっているわけでもないのに、この季節で60℃になるようでは夏がちと心配だ。そう思って、試しにファンPWMにちょっと大きめの値を書き込んでみた。
# echo 160 > /sys/devices/platform/mv64xxx_i2c.0/i2c-0/0-003e/pwm1
|
すると、ファンの回転数が1,000RPM以上に上がり CPU温度なども少し下っていったのだが、それと同時にファンPWMの値も徐々に下がって行った。どうやらCPUやHDDの温度を監視してファンPWMを変更している何らかのプロセスが動いている事は間違いないようだ。
では逆に目一杯ファンPWNを下げてやったらどうなるだろうか?
# echo 0 > /sys/devices/platform/mv64xxx_i2c.0/i2c-0/0-003e/pwm1
|
するとファン回転数は 481RPMまで下ったのだが停止することは無かった。しかし FrontViewには
と警告が出た。FronView上ではファンは停止状態だ。どうやらファンの回転数も監視しているようで、回転数がある程度下るとファン停止と見なし、ファンの故障かもしれないと認識するようだ。この後、ファンPWMの値は徐々に上がって行くのだが上がり方は実にゆっくり。16から上がらなくなってしまった。
また、警告が出る下限のファンPWM値を探ってみたら、4までは大丈夫なようだった。その時のファン回転数は489RPM。ただ、この回転数では CPU温度が60℃以上に上がり、なかなか平衡する様子も見られない。これでCPUに高い負荷がかかったら危険なので、早々に元のファンPWM値に戻した。
と言うことで、
- RN10200 には CPUやHDDの温度を監視し、ファンPWM値を調整している何らかのプロセスが動いている。
- ファンPWMに値を書き込むとファンの回転数を変えることができるが、先のプロセスによって徐々に値が変更される。
- ファンの回転数を監視して回転数が一定数を下回ると警告が出す仕組みもある。
と言うことが分かった。したがって、ファン回転数を自分好みに制御したいと思ったら、ファンPWM値を調整しているプロセスの設定ファイルを見付け出して設定を変更する、もしくはファンPWM値を調整しているプロセスをkillしてしまって自分でスクリプト等を書いて代替させるという事になるな。
今回参考にしたフォーラムの記事は以下。
ReadyNAS RN 104 Automatic FAN-Control
Page 2
Page 3
|