最近のスパム
外国からのスパムが多くなってきて
やっかいな事にスパムフィルターに引っかからない物が多いのだ。最近は日本語でないメールは内容をロクに読まずに即スパムメールボックス行きにしているけど、ワタシは海外のソフトウェアも色々購入しているため、時にはそれらベンダーからサポート等のメールが届く。よって日本語じゃないからと無差別に捨てるわけにもいかない。
ところでスパムフィルターに引っかからない原因だが、発信元が毎回異なり、かつ世界中の様々な場所から送られてくるためだ。明らかに同じ内容、同じ人物(スパム業者?)が出しているスパムなのだが、メールヘッダを見ると、
from HSI-KBW-091-089-053-010.hsi2.kabelbw.de (HSI-KBW-091-089-053-010.hsi2.kabelbw.de [91.89.53.10] :この発信元はドイツ
from titanas.infolabas.lt (titanas.infolabas.lt [217.117.21.146]) :これはリトアニア
from mvx-200-142-120-106.mundivox.com (mvx-200-142-120-106.mundivox.com [200.142.120.106] :これはブラジル
from ADSL-F49-S66-zanet.nortenet.pt (ADSL-F49-S66-zanet.nortenet.pt [212.13.49.66] :これはポルトガル
from host81-155-131-230.range81-155.btcentralplus.com (host81-155-131-230.range81-155.btcentralplus.com [81.155.131.230]) :これは英国
てな具合である。
カラクリはおそらくこうだ。ウィルスに感染したPCがスパマーの踏み台にされて、感染PCの所有者が気付かないうちにスパムメールを中継、垂れ流しているのだ。
最近ではプロバイダのチェックも厳しくなり、大量のスパムメールを発信すると直ぐにアカウントが停止されてしまう。そこでスパマーはウィルスを配布し、それに感染したPCを利用してスパムメールを発信するのだ。ウィルスはインターネットを通じて世界中に広まるので感染PCは世界中に存在する。そのため同じスパムメールが世界中から届くようになるわけだ。
実は最近のウィルスの傾向として、感染PCの中身を壊したり改竄すると言った行為よりも、メールの発信・中継機能を持つもの、あるいは個人情報を盗みだそうとするものの方が増えているのである。このようなウィルスは当然ながら Windows PC に感染するものが殆どだ、と言うか全部?(目的を考えればマイナーな MacOS や Linuxをターゲットにする意味は薄い)
先日 Windows-Vista が発売になり、その新機能の1つが「セキュリティ機能の強化」だと言う。これでウィルスに感染するPCが減ってスパムメールも届かなくなればメデタイ事だけど、まぁ無理だろうね。旧Windowsから Vista への置き換えスピードは極めてゆっくりとしたものになるだろう。Windows XPあたりを使っている人は、高いお金払ってアップデートする必要性を感じないと思うよ。特にウィルスに感染するような人は特に・・・
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