Outbound Port25 Blocking対策
延期されていたDIONの迷惑メール発信規制強化施策「Outbound Port25 Blocking」が今日から始まっているはず
ワタシの契約プロバイダ DION が迷惑メール対策のため「Outbound Port25 Blocking」規制を始めたのだが、「ADSL TOKAI(静岡)コース」は以前の記事にも書いたとおり延期になっていた。
延期の理由は定かではないが、ワタシの勝手な考えでは以下のような事ではないかと・・・
特定の通信ポートを遮断するというのは「通信の妨害」にあたり、特別の理由なく通信事業者がこのような事を行うのは法律違反になる。通信事業者は総務省から認可、免許を受けているわけで、当然ながら特定ポートを遮断するためには正当な理由(スパムによりネットワークトラフィック、サーバ処理能力を超えて正常な通信業務ができなくなる等)を提示して許可を受けなくてはならない。自社のインフラに関してだけなら妥当な理由と根拠となるデータを簡単に提示できようが、「ADSL TOKAI(静岡)コース」など提携他社のインフラを用いて通信サービス提供している場合は、提携他社よりデータの提供を受け、なおかつ提携他社に対しても特定の通信ポートを遮断する事に関する合意を取り付ける必要があろう。このあたりの手続きに時間がかかったのではないかと・・・
で、GWの前、4月中旬頃に「延期になっていた Outbound Port25 Blocking規制を 5/16 から始めますよ〜」と言うお知らせメールが届いていた。そのため、事前に対策を講じておいたのだった。
対策としては以前にも書いたとおり2つの方法があり、メールサーバの設定を
- 中継用メールサーバを使う
- サブミッションポート(ポート587)でメール送信する
のいずれかに変更する。今回ワタシが使ったのは DION の中継メールサーバを使うよう Postfix の設定を変更するというものだ。
自宅サーバ(Mac mini)のメールサーバは Postfix であり、Postfix Enabler を用いて機能を有効化させているので、ここに中継用メールサーバを指定することで Outbound Port25 Blocking規制を回避させている。具体的には、
- Postfix Enabler の「Postfixカスタム設定」の欄に
と記述する。
- Postfixを再起動する。
これでOKのはず。
試しに自宅サーバからメール発信してみたところ、無事にメールが送信できている事が確認できた。
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