Mac Pro のクロックアップ
何とも危険な香りのするプログラムが
ZDNet が Mac Pro をクロックアップするツール "ZDNet Clock Tool 1.0 for Mac Pro" の無料公開を始めたとのこと(日本語記事)。記事によれば、ワタシの使っている Mac Pro (Early 2008), 2.8GHz の場合 3.24GHzで安定動作したとある。
通常、どんな CPUでもある程度のオーバクロック耐性があるものであるが、度を越せば動作が不安定になったり、場合によっては周辺回路、電源などへの負荷が高くなり故障の原因になることもある。自己責任において行う、ちょっと危険な行為なのだけど、「自分のPCが速くなる」という魅惑的な香りにはなかなか勝てなかったりする。
と言うわけで、早速ダウンロードして使ってみた。まずは軽く 2.8GHz→3GHzへ。
スライダーを操作してApplyボタンを押せば、はい成功!実に簡単にクロックアップできてしまった。システムログを見てパリティエラーが出ていないか確認せよと言っているようだ。言われたとおり見てみたけど、エラーは報告されていない様子。
この程度では、クロック比にして数%程度の向上が見込めるだけ。またベンチマークプログラムでは効果が現われなかったと記事にある。CPU負荷が高い実作業をさせて、はじめて効果が実感できるということだろう。
それならと、例によってHandBrakeを使って、iPod用ムービーの作成をやらせてみた。Mac Pro を購入したばかりのときにもやったけど、エンコード性能は 120fps前後で4倍速と言ったところだった。今回は、
平均で150fps(5倍速)以上出るようになり、場合によっては180fpsとかの高いエンコード性能が出るようになった。もちろん以前とは違う映像ソースをエンコードしているので単純比較はできないが、思った以上にクロックアップの効果はありそうだ。
なお、エンコード中は8コア全部の負荷が100%近くに達する状態が10分ほど続いたわけだが、ファンが高速回転を始めることや、プログラムの異常終了やシステムダウンが発生することもなく、全く安定して動作していた。
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