Buffalo LS210Dは殻割りして使うべし?
HDDの温度が上がり過ぎるので
LS210Dはエントリーモデルのためか空冷ファンがありません。筐体の上下がスリットになっていてHDDの熱による自然対流で空冷する仕組みですが、やはり冷却能力が充分ではなくHDDの温度が高くなってしまいます。この季節の室温18〜20度程度に空調された室内で53度まで上がったことがありました。特に負荷をかけていなくても、常時47度ほどになっています。
そこでHDDむき出しで使用したら温度はどうなるか?と思い、筐体を殻割りしてみました。
LS210Dの筐体は1本のネジも使用していない、いわゆる嵌め殺しというもので、分解するには噛み合わせを一箇所づつ丁寧に外していかないと、かなりの高確率で爪を折ってしまいます。位置を把握していても、筐体のプラスチックが経年劣化で弾力が無くなっていたりすると簡単にパキパキ折れます。また、筐体にある程度の傷が付くことも覚悟しなければなりません。LS210Dについては検索しても分解したという事例が見つからなかったため、引っ掛かりがある位置を探しながらの手探りでの殻割りとなりました。まぁどうせ再生中古品ですから、多少筐体に傷が付いても爪が折れても気にしない気にしない・・・
筐体の正面、背面の爪は各2箇所づつ計4箇所あります。正面の爪はかなり固いです。ワタシのは正面の爪が1本既に折れていましたから、ここから殻割りしていったのですが、新品の場合は上下または背面の爪から外していった方が楽ではないかと思います。見てのとおり、もう背面の爪も割れちゃってますね。
上下には各4箇所づつ計8箇所爪があります。ここも1、2箇所爪を割ってしまいました。
という具合に殻割りしてHDDむき出し状態で使用してみました。すると、負荷をかけていない状態でのHDDの温度は37度前後、負荷をかけても43度程度に抑えられることが分かりました。何と10度ほどもHDDの温度が下るのです。また、ほぼ理想的な温度に保てるので、24時間運転させるのであればLS210Dは殻割りして使うのが良いかと思いました。
ただ今は冬。早朝は室温がかなり下り、HDDの温度も34度あたりまで下るようです。これが真夏の空調の無い室内だったら何度まで上がるかは分かりません。それでも筐体に入れている状態よりはかなりマシでしょうけど。
殻割りした状態でもグラつくことなく、安定して立っていますし、気になるなら横置きにしても良いですね。HDDの寿命が心配な方は殻割りした状態で使用すると良いかもしれませんよ。但しあくまで自己責任で(^^;)。
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