iPhone 14 への移行で(プチ)トラブった話
将来的には物理的なSIMカードは無くなってしまうのだろうね
1.povoのSIMカードの話
iPhone 12 mini から iPhone 14 への移行は「クイックスタート」機能を使って移行したのですね。その際に『電話番号を転送』という画面が出てきて、「モバイル通信の設定を行うには電話番号を転送します」と言って来たのです。そして選択肢としては「電話番号を転送する」と「あとで"設定"でセットアップ」の二つで、デフォルトが「電話番号を転送する」になっている様子。
一瞬、ん?何だろう?と思ったのだけど、あとでセットアップするのも面倒だから今やっておいてもらった方が楽かな?と軽い気持ちで「電話番号を転送する」の方を選択。その後もSIMを転送しますか?とか確認を求められるのだけど、一度「やってしまえば良いさ」と思ってしまったので、後は深く考えずに「はい、どうぞ」とどんどん続行。実はこれ、物理的なSIMカード内の情報を eSIMに変換するという手続きだったのだと言う事に後になって気付いたのでした。
物理SIMカードを eSIMに変換・転送すると、物理SIMカードは使えなくなります。まぁ、普通はそれでも構わないって場合が殆どだろうと思うのだけど、当然デメリットもあります。考えられるのが、
- 物理SIMカードをモバイルルーター等に差し替えて使うことが出来なくなる
- 次回の機種変更の際、キャリアによっては eSIMの転送ができず、eSIM再発行(手数料)が必要になる。
と言ったところでしょうか。『電話番号を転送』画面や、確認画面では上記のようなデメリットがある事は 1ミリも分かりませんので、選択肢のデフォルトは「あとで"設定"でセットアップ」にした方が良いのではないかと思いますね。
幸いワタシが使っている povo では、SIMカードをモバイルルーターと共用してはいませんし、eSIMのクイック転送にも対応しています(手数料はかからない)ので問題ないのですが、問題なのが次の日本通信SIMでした。
2.日本通信SIM(eSIM)の話
povoの電話番号を転送したので、サブ回線の日本通信SIM(eSIM)も転送してくれるかと思いきや、何故かこちらは転送してくれませんでした。移行完了後に"設定"→"モバイル通信"→"eSIMを追加"→"電話番号を転送" と進み、日本通信SIMのeSIMを転送しようとしても、その電話番号には「転送には対応していません」と表示されます。調べてみたところ現時点でeSIMクイック転送に対応しているのは大手キャリアだけで、殆どのMVNO事業者は未対応なのですね。
日本通信の場合、機種変更の場合はeSIMの再発行が必要で、手数料が 1,100円かかるそうな。この出費は想定外でした。
eSIM再発行の際、新しい端末(iPhone 14)のEIDを入力。再発行された eSIMを追加し、APNをインストールすることで iPhone 14で日本通信が使えるようになりました。旧端末(iPhone 12 mini)のEIDとは切り離されて旧端末側の eSIMは使えなくなりますので、その eSIMは削除して移行完了です。
と言った流れで、現在ワタシの iPhone 14には物理SIMカードは入っていません。iPhone 14では 8個の eSIMを持つことができて、その中から同時に 2回線を有効にできるのだそうです。近い将来、物理的なSIMカードは世の中から消えて亡くなってしまうのかもしれませんね。
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