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熊野古道ツーリング(その8)

天狗倉山


 天狗倉山頂上へ続く道は熊野古道ではないが、頂上からの眺めが素晴らしいので人気のハイキングコースになっているそうだ。ここまで来たからには天狗倉山へも行ってみるってモンだろう。と勢いで登り始めたのだが・・・

確かにキツイ!この辺りは急勾配の階段が延々と続くのだが、そのうち人がすれ違うのも難しいほど狭くなり、もはや道とは呼べないくらいの状態になってくる。左右の岩、木の枝などにつかまりながらよじ登らなければならない場所もあり、ハイキングなどと言う生易しいものではない登山と言っても良いような状態だ。そのため写真を撮りながら登るなんて余裕は無くなっている。

 登るんじゃなかったと後悔しても後の祭り。山頂まであと少しのところまで来てしまった。と言うところで道が二手に分かれる。どちらのコースが楽なのだろう?

 北道を選択。すると大岩に行く手を遮られてしまった。おいおい、この岩の脇を抜けて行けって言うのか?これが本当に登山道なのかぁ?(注:違います。本当の道は大岩の下を迂回して行くのです。)岩の反対側から子供達の声が聞こえてくる。どうやら、この大岩の向こう側が山頂らしい。

 大岩から一旦降りる。下山する人々はワタシが道を間違えたのではなく岩の写真を撮っていたのだと思ってくれたようだけど、ワタシは内心「道も間違えたし、もう挫けようかな・・・」と思っていた。と言う弱気を見透かしたかのように、こんな道標が。はいはい、がんばりますよぉ。

 天狗倉山頂上に到着。山頂は、先の大岩の反対側と、

この岩の間のすり鉢状になった狭い場所。人々が立っている岩の向こうは断崖絶壁。だが、素晴らしい絶景が広がっている。そして大岩の上へ登るハシゴもあり、尾鷲市と尾鷲湾を眼下に一望できる。しかし高所恐怖症の人は止めた方がいい。

 このように平気で眺めを楽しんでいる人もいるが、その1歩先は何もないのだよ。

 天狗倉山頂上には小さな祠がある。取り合えずお参りしておいたが、祠に頭をブツけた。

 山頂からの眺望はとても1枚の写真には納まり切らず、3枚に分けて撮影した。うまくパノラマ写真に合成できるか?結果は次回に。

<続く>


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