HandBrake
参照:HandBrake Home
iPod用のムービー作成のためにMovieToGoを試してみたが変換が遅過ぎる。他に速いH.264エンコーダはないものか?
先日試したMovieToGoは、今日には MoviesForMyPod と名前を変えて新しいバージョン0.99 がリリースされていた。(Faster & Custom Settings) とのリリースコメントが付いているが、ホントに速くなったかは後日また試してみよう。
とにかくiPodで観られる形式に変換するのに実再生時間の9倍もの時間がかかるようでは実用にならん。他にもっと高速なエンコーダは無いものか?と探してみたら、やっぱりあるモンで、今回は HandBrake というフリーウェアを試してみた。これの最大の特徴は DVDか VIDEO_TSフォルダから直接ムービーファイルに変換できる事で、H.264エンコーダも QuickTime 7 を使うのではなく独自の物(オープンソースのH.264エンコーダ)を内包しているようだ。エンコード速度はこちらの方が圧倒的に高速だった。
ソースはDVDからリッピングした実再生時間30分ほどの番組の VIDEO_TSフォルダ。これを VideoコーデックH.264のQVGAムービーに変換させたところ、30分強つまり実再生時間より少し長い程度の時間で変換できた。また2パスエンコーディングと言って、ムービーを2回走査して画質、圧縮率を向上させることもできるのだが、これを行わせると変換時間が約2倍かかる。が、 QVGA解像度(320×240)では画質に差は見られず、また圧縮率も変わりない(むしろ悪化した)ようだった。
ただし、この HandBrake の MacOS 10.4(Tiger) 対応のものは Ver.0.7.0-beta3 であり、圧縮率も安定度もイマひとつの様子。30分番組の変換後のファイルサイズは 240MBで、圧縮率は MovieToGo (おそらくQuickTime 7 のエンコーダ) には及ばず。また長時間のムービーを変換させると、出力ファイルのサイズが260MB前後になったあたりで決まって異常終了する。まだ何かしらのバグを抱えているのだろう。
DVD または VIDEO_TSフォルダから直接 iPod with Video用ムービーに変換できるという事で、変換工程が省かれて便利なツールである。が、DVD,HDDレコーダで DVD-R/RW に焼いてから iPod 用ムービーに変換するには、まだまだ実再生時間の2,3倍の時間がかかるわけ。それなら「その間に見ろよ」。はい、ごもっとも(^^;)。
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