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TU-880(その6)

次はPhonoイコライザアンプの動作確認


 ライン入力はちゃんと音が出る事が分かりましたから、次はPhono入力です。今どきレコードプレーヤを持っている人も少ないと思いますが、ワタシの部屋には転がっていたりするのです。ワタシが高校生の頃に入手したモノですから、30年くらい前の代物ですかね。ここ20年くらい全く使っていなかったのですが、この動作確認のために引っぱり出して来ました。でも、コレ動くんでしょうか?
 恐る恐る電源を入れると、ターンテーブルがノソノソと回り始めました。徐々に回転数が上がり出して、暫くして33rpmの安定回転になりました。回転数を見るためのストロボ、回転数微調整機能も健在。またトーンアームの動きや、それを上下させるためのダンパー機構も大丈夫みたいです。
 レコードを乗せて静かに針を降ろしますと、プツッ、プツッという特有のノイズの後に音が鳴り響きだしました。おぉ〜、Phonoイコライザアンプも一発で無事動作です。30年前のレコードプレーヤも動くモンですねぇ。

 ところで Aurex(オーレックス)って言うメーカー知ってますか?コレ実は東芝のことです。昔オーディオブームがありましてね。当時、日本の家電メーカーはこぞって独自ブランドを立ち上げてオーディオ市場に参入して来たものです。その東芝のオーディオブランド名が Aurex なんです。
 この Aurex SR-255 というレコードプレーヤは天板は人工大理石、ターンテーブルはアルミダイキャスト、DCモーターによるダイレクトドライブという、まぁソコソコのスペックの普及機です。
 カートリッジはMM型のが2つ残っていました。1つは SHURE M44G という物で、30年以上の歴史があるベストセラー機です。他のカートリッジに比べ出力が少し大きめで、価格が安い割に低域から高音域まで元気な音を出してくれるのが特徴です。残念ながら針はSHURE純正品ではなく互換針に交換されてますが、この針も摩耗が進んでしまっているものと思います。しかし今でも交換針は入手可能なようです。もう1つは GLANZ(グランツ)というメーカーのカートリッジですが、どんな素性の物か完璧に忘れてます。まぁ学生時代に買った物なので高い物であるはずはなく、普及価格帯の物だったと思います。今は無いメーカーのようなので、交換針の入手など望むべくもありません。

 オマケ。Lo-D(ローディ)と言うメーカー知ってますか?コレは日立のことで、同じく日立がオーディオ参入したときのブランド名です。これは Lo-D の自走式レコードクリーナーです。電池でモータを駆動し、レコードの上をくるくる回り、底面に付いたブラシで埃をかき取るという優れ物です。何と今でもちゃんと動くんですねぇ。


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