4Kディスプレイ(LG製27UL500-W)が急に映らなくなった
電源ボタン長押しではない、macOSのシステム終了の方法を覚えておこう
先日のことです。突然、4Kディスプレイ(LG製27UL500-W)がMac Proの画面を映してくれなくなりました。
ウチの4KディスプレイにはHDMI 1にMac Proが、HDMI 2にWindowsノートPCが接続されているので、入力を切り替えて使用しています。その日は朝イチにMac Proを使い、その後は夕方まで仕事のためWindowsノートPCを使用。仕事が終わって、入力をHDMI 1に切り替えてMac Proを起動したところ、いつまで待っても画面は真っ暗なまま。そのうちファンの回転数が上がり出したので、Macは起動しているのにディスプレイに画面が映っていないのだという事は容易に想像つきました。つまり顔ナシになってしまったというわけで・・・
Macに限った事ではありませんが、GUIに頼っているOSでは画面が映らないとかマウスが故障したとかいう事態になると、安全なシャットダウンや再起動が非常に難しくなります。電源ボタンの長押しで強制シャットダウンという手段はありますが、これは本当に最後の手段で、作業中の内容が破棄されるだけでなく、最悪ファイルシステムが壊れる可能性もあります。
このような場合、キーボードだけでシステム終了(シャットダウン)や再起動させる方法が有効になります(macOSが起動していてキーボードが使えるというのが条件になりますが)。この方法を覚えておくと何かの時に役に立つでしょう。
1) Command+Ctrl+電源ボタン
これは「再起動」のキーボードショートカットです。この時、電源ボタンは1回チョン押しです。長押しにならないよう注意しましょう。
機器に何らかの問題が発生している時の対処法の基本は「再起動」ですよね。これで症状が治れば良いのですが、再起動後も同じ症状だった場合は次の手段です。
2) 電源ボタンでダイアログ表示→システム終了
電源ボタンを1〜2秒程度押すと、以下のダイアログが表示されます。この時も長押しにならないよう注意します。
顔ナシの場合ダイアログを見ることはできないのでボタンをクリックすることはできませんが、リターンキーを押下すれば「システム終了」の処理が始まります。また「R」キーを押せば「再起動」します。
さて、今回の4KディスプレイにMacの画面が映らなくなった症状ですが、結論から言うと原因は4Kディスプレイに付いてきたHDMIケーブルの不良でした。
当然ながら再起動でも治らず、Windowsの画面(ただし1920×1024の1K解像度)は映っていたので4Kディスプレイの故障も考えにくく、うわっ!またビデオカードが逝ったのか?と思って正直焦りました。押し入れから古いAMD Radeon HD 6870や、nVidia GeForce GTX680を引っ張り出し、これらに変えてみましたがDVI出力しか映らずHDMI出力はどれも映りません。HDMIケーブルの不良なんて可能性は頭の片隅にもなかったので、この時は一体何が起きているのか判らず殆どパニック状態。その時、ふと4Kディスプレイに付いていたDisplayPort用ケーブルが目に入り、これに変えてみたところ無事に映ったという次第です。
その後、WindowsノートPCと繋げていたHDMIケーブルをMacで使用していた物と交換してみたところWindowsの画面も映らなかったので、4Kディスプレイ(LG製27UL500-W)に付いてきたHDMIケーブルの不良と断定しました。
現在 Mac ProはDisplayPortケーブルで接続していますが、これも何となく不安定で、時々画面に黒い線がチラチラ現れたり、瞬間的に画面がブラックアウトすることがあります。WindowsノートPCを繋いでいるHDMIケーブルはスタンダード(Ver.1.2)規格くらいの代物なので、最大解像度は1Kが限度ではないかと思います。一応 Macとの接続にも使えて4K解像度での表示もできましたが、4K@60Hzで安定して表示可能かは怪しいです。まともなHDMIケーブルを1本買わなければならないですね。
ただ、今回のことで一つだけ収穫がありました。以前 nVidia GeForce GTX680では1K(1920×1080)でしか表示できなかったのですが、これはHDMIのときで DisplayPortケーブルで接続すれば4K解像度で表示できる事が判りました。まぁ、今はAMD Radeon RX560を使っているので出番はないのですが・・・
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