富士通LIFEBOOK AH52/Cを譲ってもらったので修理&改造しました(その2)
仕事で使うからにはバックアップは必須です
修理&改造によって実用レベルになったLIFEBOOK AH52/C。現在は仕事(テレワーク)用マシンとして活用しています。仕事で使うようになると、無ければ困るマシンになって来ます。ハード的に壊れるような事態は勿論のこと、ソフト的な動作異常(論理不整合やバグ)や、ウィルス・マルウェア等の感染などにも備えなければなりません。つまりバックアップが重要になるって事ですね。
今までは仮想マシンでしたから、仮想マシンファイルを別のハードディスクにコピーするとか、macOSのTimeMachine機能に任せておけば良かったのですが、リアルマシンのバックアップとなると少々面倒な話になってきます。
先ずはバックアップ用ハードディスクを用意しなければなりませんね。ただ外付けハードディスクだとUSBポートに繋いだりするのが面倒なのと、LIFEBOOK AH52/CにはUSB2.0ポートしかないので、遅くてバックアップに時間がかかるようだと更に面倒臭くなって何日もバックアップを採らないという事になりがちです(だいたい壊れる時は何日もバックアップを採ってない時を狙いすましたように壊れるものなのです)。
と言うことで、こんな物を買ってみました。
左がノートPCの光学(CD/DVD)ドライブの代わりにHDD/SSDを内蔵させるアダプタで、Amazonで889円のところギフト券を使って0円で購入。
右はバックアップ用の500GBのSSHD。SSDの容量が250GBなので、バックアップ用途には500GBあれば充分でしょう。あまりお金をかけたくないので最初は程度の良い中古でもいいか?と思っていたのですが、たまたまリファービッシュ(初期不良品をメーカーで再生修理した)品がヤフオクに出品されていたので3,600円で落札。単なるHDDではなく、キャッシュとして8GBのSSDを搭載したハイブリッドHDDなので読み出し性能が高く、バックアップ用途以外にも色々と使えそうです。
これを合体。アダプタの右側にHDDの固定方法を書いたシールが貼られていますが、内容は意味不明。実際の固定方法はHDDをコネクタに刺して、左右4本あるネジを締めていって固定するようです。シールには手前側の隙間を埋めるようなクッション材があるかのような絵が描かれていますが、実際にはそんな物はありません。また左右の固定ネジも精度が悪く、ドライバーを差し込む穴とネジの位置があわず、締め込んで行くとネジの頭が見えなくなります。また1本だけ、どうしても完全には締まらずユルユル。ネジがバカになっちゃったのかな。まぁ何とか固定できているようなので良いですが、さすが中華クオリティですね。
LIFEBOOK AH52/Cを開腹、DVDドライブを赤←方向に引き抜きます。DVDドライブの後ろに付いている金具とベゼルをアダプタに移植してDVDドライブの代わりに差し込めば換装は完了です。
フォーマットしてボリューム割り当てすれば、Dドライブとして見えるようになりました。S.M.A.R.T情報を採ってみたところ、使用時間29時間と表示されましたのでリファービッシュ品という状態の情報も正しい物と判断しました。「C4 セクタ代替処理発生回数(Reallocation Event Count)」のRAW値が0ではありませんが、このSeagate SSHDの場合にはC4のRAW値はおそらく意味がないですね(*1)。こんなに大きな値になるわけがないし(仮に本当ならもう死んでる)、表示させる度にコロコロ値が変わります。下何桁かが本当の値だとしても「05 代替処理済みセクタ数(Reallocated Sectors Count)」が0ですから辻褄が合わないです。
性能はこんな感じ。100MB/sec以上出ていますので、まぁまぁ優秀ではないかな。実際にバックアップ(システムイメージの作成、要するにドライブのフルバックアップ)をやってみましたが、10分かからずに終わりました。これなら月一回のWindows定例パッチ前などに定期的にバックアップするのも苦にならないのでは?
備考(*1):Mac Proで使用しているSeagate 3.5inch 4TB HDD (ST4000DM000)では「C4 セクタ代替処理発生回数(Reallocation Event Count)」の項目は出力されなくなっています。サイズも製品世代も違うものですが、参考までに。
|