自宅サーバのメールサーバ機能がダメに?
どうやら昨年末から自宅サーバ(Mac mini)のメールサーバが動かなくなっていたようです
昨年末に Security Update-8 を適応した頃から自宅サーバ機(Mac mini) のメールサーバ機能が正常に立ち上がらなくなっていたようで、サーバ機(Mac mini)でのメール送受信が出来ない状態になっていました。とは言え、このサーバでメール送受信をしているのはウチの父親とワタシが自分宛メールをフォワードしてWebMailを使ってメールチェックしているだけなので、殆ど実害は無いといえば無いんですが。最近ウチの父親は殆どe-mailしてませんし、ワタシも年末年始は WebMailでメールチェックする必要がなくて、気付くのが遅れたってわけ。
現象としては、
- メールをサーバ機のユーザ宛てに送信しても不達になる。
- サーバ機(Mac mini)で、
$ netstat -an | grep LISTEN
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とやって、LISTEN されているポートを調べてみると、その中にポート25 (smtp) が無い。つまり Postfix が正常に起動していなくてポート25をオープン・監視しているプロセスがいない様子。
- 当然、
telnet localhost 25 としても "Unable to connect to remote host" のエラーになって、ポート25でログインできない。
- ps で見ても Postfix のデーモンプロセス(master, qmgrなど)がいない。
- しかし、
"/etc/hostconfig" 内にはちゃんと "MAILSERVER=-YES-" と Postfixが自動起動するように書かれているし、"/etc/postfix" 配下のファイルも別に更新されたような形跡もナシ。
- サーバ機(Mac mini)を再起動しても復旧せず。
と言った状態でした。
Security Update-8 が原因ではないか?と色々と調べたのですが、どの設定が置き換えられて動かなくなったのか、どこを直せば良いのかなど全く分からなくて、完全にお手上げ状態。
自宅サーバ機(Mac mini)のメールサーバ機能は、Postfix Enabler というシェアウェアを用いて MacOS-X の Postfixを起動し、pop3、IMAP機能もこれによって実現させています。で、Postfix Enabler作者のホームページを色々読んでみたら、ウィンドウ左上の赤十字をクリックすることで
こんな機能があるんだって事が分かりました。この機能を使って設定を修復(と言うか再設定)したところ、無事メールサーバ機能が復活しました。というわけでメールサーバ機能(Postfix)が動かなくなった原因は、おそらく Appleが配布した Security Update が Postfix の設定を上書きしたか置き換えたかしたって事なんでしょうね。ヤレヤレ・・・
これで自宅サーバ機のユーザは(このメールサーバの pop3, IMAPを使って)メール受信できるようになりました。が、実は「メール送信ができない」という問題がまだ残っているはずなんです。これはワタシの契約プロバイダ(DION)が "Outbound Port25 Blocking" というスパムメール対策を実施したためです。"Outbound Port25 Blocking" というのはポート25 (smtp) のパケットを遮断、つまり通さない、インターネットへ流さないというスパムメール対策のことです。ワタシの自宅サーバ機のメールサーバ(Postfix) が発信したメールはsmtpプロトコルですからポート番号は25 (smtp) でありまして、つまりこのパケットは全部プロバイダ(DION) のところで遮断されてしまうのですね。これじゃメール発信できないってわけです。
大量にスパムメールを発信する輩は契約プロバイダのメールサーバ機能は使わず自前でメールサーバを立ち上げている場合が多い(契約プロバイダのメールサーバ機能で大量発信すると即座にアカウント停止されてしまうため)のですが、そうなるとプロバイダを大量のポート25 (smtp)パケットが通過することになります。スパムメールをプロバイダが中継した事になり苦情が送られてきます。その対策として、各プロバイダが最近導入しているのが "Outbound Port25 Blocking" というわけです。悪質なスパマーのため、我々一般ユーザのメールサーバが不利益を被った格好になってしまったのです。
ネットで色々と情報を漁った結果、回避策はあるようなので、これについては後日試してみようと思っています。今日のところは Postfix が復活したところでヨシとしましょう。
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