Raspberry Pi B+ の初期設定
無事に起動したら、次は初期設定です
Raspberry Piが無事に起動して sshでログインできたら、次は初期設定を行います。これもアチコチのホームページで解説されていますので、そのまんま行いました。参考にしたのは、
などです。
Macの「ターミナル」を起動して、ユーザpiでログインしている状態で、
と入力すると、以下のような画面になりました。
背景色が赤になっている項目が今フォーカスしているメニュー項目で、カーソルキーでフォーカスするメニュー項目を選び、リターンキーで選択、あとタブキーで下部の<Select>や<Finish>へ飛んだり、escキーで前の画面に戻る(取り消し)ができます。
全体のメニュー構成は以下のようになっていました。
メニュー項目 | サブメニュー項目 | 意味 |
1 Expand Filesystem | | SDカードの未使用領域を使用可能に拡張する |
2 Change User Passwd | | ユーザpiのパスワードを変更する。 |
3 Enable Boot to Desktop/Scratch | Console Text console, requiring login (default) | ログイン時にはテキストコンソールにする |
Desktop Log in as user 'pi' at graphical desktop | ユーザpiでログイン時、グラフィカルなデスクトップ画面に移行する |
Scratch Start the Scratch programming environment upon boot | ブートするとScratchプログラミング(言語)環境が始まる |
4 Internationalisation Options | I1 Change Locale | ロケールの設定 |
I2 Change Timezone | タイムゾーンの設定 |
I3 Change Keyboard Layout | キーボード(キー配列)設定 |
5 Enable Camera | | Raspberry Piカメラ装置の有効/無効化 |
6 Add to Rastrack | | Rastrack http://rastrack.co.uk/ への登録を行う |
7 Overclock | | オーバークロックの設定 |
8 Advanced Options | A1 Overscan | 画面の周囲に空白域を設定 |
A2 Hostname | このRaspberry Piのホスト名の設定 |
A3 Memory Split | GPUに割り当てるメモリ量の設定 |
A4 SSH | sshの有効/無効化(default:yes) |
A5 SPI | SPIという高速通信の有効/無効化(default:no) |
A6 I2C | I2Cデバイスのサポートの有効/無効化(default:no) |
A7 Serial | シリアル通信経由でのログインの有効/無効化(default:yes) |
A8 Audio | 音声出力先の設定 |
A9 Update | このツール(raspi-config)を最新版にアップデートする |
9 About raspi-config | | このraspi-configについての情報を表示 |
最低限やっておきたいのは、
- 1 Expand Filesystem
- 2 Change User Passwd
- 4 Internationalisation Options → I1 Change Locale
- 4 Internationalisation Options → I2 Change Timezone
でしょうか。USBキーボードを接続しているのであれば、4 Internationalisation Options → I3 Change Keyboard Layoutも。あとはネットワーク経由でしかログインしない等、必要に応じて、
- 7 Overclock
- 8 Advanced Options → A2 Hostname
- 8 Advanced Options → A3 Memory Split
- 8 Advanced Options → A4 SSH
あたりを設定します。
先ずは"1 Expand Filesystem"ですね。これはOSを書き込んだだけのMicroSDカードには未使用状態のパーティションがあるので、この領域を使えるよう拡張するメニュー項目です。選択してリターンキーを押すと、
rootパーティションが拡張され再起動後に使用可能になるとのことです。
次は"2 Change User Passwd"。初期パスワード(raspberry)のままではセキュリティ上危ないので、別のパスワードに変更しておきました。
その次は"4 Internationalisation Options"。"I1 Change Locale"で日本向けのロケール設定をします。初期状態のロケールは "en_GB.UFT-8" になっていました。Raspberry Piはイギリス生まれですからね。英語環境は一つは欲しいので、このままでも良いのですが、"en_US.UTF-8" の方が一般的らしいので "en_GB.UFT-8"の選択を外して "en_US.UTF-8" の方を選択しました。日本語のロケールは "ja_JP.UTF-8" と "ja_JP.EUC-JP" を選択しておきました。
続いて"I2 Change Timezone"。これは "Asia/Tokyo" を選択。
その次、"7 Overclock"。これを選択してリターンキーを押すと、
オーバークロックするとRaspberry Piの寿命を縮めることになるかも、と言った警告が出ました。リターンキーを押して設定を続けますと、
CPUクロック700MHzから1GHzまで、5段階の中から選ぶことができます。いきなり1GHzはちょっと恐いので、真ん中のMedium 900MHzを選択しました。ここでオーバークロック設定しても、常時そのクロックで動作するわけではなく、CPU負荷が軽い時には700MHzで動作していてCPU負荷が高くなるとクロックが高くなるようです。
次は"8 Advanced Options"。"A2 Hostname"を選んで、このRaspberry Piの名前を設定しました。
続いて "A3 Memory Split"。
Raspberry Piは 512MBのメモリをGPUと分け合って使います。ディスプレイやTVに繋いで使うのではなく、ネットワーク経由でしか使用しないのであれば GPUに割り当てるグラフィックメモリは最小にしておいた方が良いという事で、一番小さい16MBに設定しました。
"A4 SSH"は既にsshが有効になっているので確認のみ。raspi-configの最初の画面に戻って<Finish>を選択すると自動的に再起動します。以上で初期設定は完了。
[続く]
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