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Parallels Desktop 13

参照:Parallels Desktop 13


どうしてもWindowsを使わなければならなくなって


 今、日本では「働き方改革」という言葉が飛び交っている。長時間残業や過大なストレスによって自殺者が出たり、人手不足により宅配業者等でサービス残業が日常化しているというニュース流れ、その度に「日本人は働きすぎ」、「日本の会社は作業効率が悪い」、「ワークライフバランス」だとか煽っている。その結果が「働き方改革」という政策となり、会社もそれに賛同するような形で、「残業を前程としない働き方」だの「一人一人にあった仕事の仕方」だの(当たり前のことを今更になって)言い出した。ウチの会社も、基本的に残業・休日出勤ゼロ、テレワークやサテライトオフィスなどの施策をやりだした。11月は強化月間だとかで、可能な限り一人一回テレワークを体験してみるようにとの指示が出ていた。

 テレワークとはオフィスに出勤して仕事をするのではなく、自宅、サテライトオフィスや出張先で仕事をする事で、子育て、介護等の事情を抱えている人でも効率良く仕事できるようにする、あるいは移動、通勤による時間のロスやストレスから解放しようという考えだ。それではウチの会社のテレワーク制度を利用するにはどうしたら良いのか?調べてみたら、結構色々なハードルがあった。先ずテレワークは基本的に週に2日までで、残業はNG。具体的な方法としては、大きく以下の2つがある。

  1. 会社支給のノートPCを持出申請し、サテライトオフィスから会社のネットワークに繋いで仕事をする
  2. 個人所有のPCをVPNを使ってインターネット経由で会社のネットワークに接続し、会社が用意した各個人用の仮想デスクトップ(仮想マシン)上で仕事をする

 1.の場合、持出申請が通るノートPCは紛失に備えてリモートロック、リモート削除が可能なマシンである必要があり、このリモートロック、リモート削除のサービスは「製造後5年間」しか提供していないのだった。ワタシが会社で使用しているノートPCは2009年モデルのため、この時点で脱落。
 2.の個人所有のPCの場合、以下の条件を満たす必要があった。

  • OSはWindows 7/8.1/10のいずれか
  • 常に最新のWindows Updateを適用していること
  • ウィルス対策ソフトを導入しており、ウィルス定義ファイルを常に最新化していること

 と言うことで、個人所有のPC(MacPro)に Windows をインストールしなければならないこととなった。

 長い前振りだったが、Macに Windows をインストールしようと考えた場合、Boot Campを使う方法と仮想化ソフトを使う方法の2つがある。Boot Campでは、ハードディスクにWindows用のパーティションを切り、起動時に Windows を指定することになる。この方法の場合、MacProのハードウェア資源の全てを Windows で使用できるし、何より Windows以外にお金はかからない。ただ、Mac起動時に macOS と Windows を、いちいち切り替えなければならないのが面倒なのと、自分のように Windows用のビデオカードを使用していると、起動時に Optionキーを押下して起動ディスクを指定するという事ができない事がネックになる。
 もう一つの方法が仮想化ソフトである。無料の仮想化ソフトにはOracleのVirtualBoxという物があるが、はっきり言ってとても実用になる性能ではなかった。有償の仮想化ソフトとしてはVMware Fusionと、Parallels Desktopが定番だが、今回amazonのタイムセールで安く購入できるということから、Parallels Desktop 13 for Mac Box JPを購入した。因に、現在Parallels本家のサイトでもBlack Fridayセールということで20%オフで購入できる(¥8,500→¥6,800)が、ワタシが購入したamazonセールの方が更に¥900ほど安かった。

 Parallels Desktop 13 は macOS High Sierra にも対応している最新版だ。Parallels Desktop 13 のパッケージ(製品の箱)に入っているものはライセンス証明書(アクティベートキー)と、オマケのシールだけ。Parallels Desktopのインストーラやマニュアルは Parallesのサイトからダウンロードしろというわけだ。サイトからダウンロードした Parallels Desktop 13 には14日間の試用期間があるので、試しに使ってみてからライセンスを購入してみるのも良いだろう。

 早速 Windows 10 をインストール。仮想マシンの作成から Windows 10 のダウンロード、インストールまで殆ど自動で進み、暫く放っておけば macOS の上で Windows 10 が動作する環境ができあがる。なお、この Windows 10 は Homeエディションなので、Windows 10 Pro が欲しい場合は別途 Windows 10 Pro のインストーラを Microsoft からダウンロードして、新規に仮想マシンを作ってインストールする必要があるようだ。(Windows 10 Pro用のプロダクトキーでアクティベートすれば Windows 10 Proとして使えるかと思ったが、どうやらダメなようである。当然ながら Windows 10のプロダクトキーは別途購入する必要がある)

 肝心の性能だが、殆ど実マシンを使っているようなレスポンスである。仮想マシンにはプロセッサを2つ、メモリ4GB、グラフィックメモリ256MBを割り当てているが、ウチの MacPro Early2008 は Xeon@2.8GHz×2cpu(計8core)、 メモリ16GBなので、この程度なら全然楽勝。会社で使っているノートPC(Celeron 1.9GHz)よりも快適なくらいだ。

 ウィルス対策ソフトは Parallels Desktop 13 に Kaspersky セキュリティがバンドルされているが、これはあくまで30日の試用版。マニュアルには試用期間終了後に「無期限」のライセンスを購入できるような事が書いてあったが、実際には1〜3年間のサブスクリプションライセンスだった(1台版の3年間で¥8,980)。

 と言うことで、Windows 10を導入して会社のテレワークが可能な環境を用意するまでの投資額は、Parallels Desktop 13(¥6,000弱)+Windows 10ライセンス(Microsoftで正規購入した場合、Homeが¥19,008、Proが¥27,864)+ウィルス対策ソフトとなり、ざっと3万円以上になってしまう。できるだけ安く抑えるなら、amazon等でWindows 10のDSP版を購入し、無料版のウィルス対策ソフトを使うことになろうが、それでも2万円程度だ。これだけ初期投資をして、会社にVPN接続の許可申請し、VPN接続して自分用の仮想デスクトップに接続できて仕事ができる環境を整えた。

 さぁ、テレワークの申請をしようと、昨日マネージャにかけあってみたが・・・結果は「たぶん許可は下りないだろう」とのこと。理由はワタシの病気(睡眠時無呼吸症候群と睡眠障害による抑鬱症状)による就業制限で、テレワークでは幹部社員の目が届かない所で仕事するため、就業制限を守っているか、体調を崩していないか等を監視できないからだと。
 いや、病気治療(通院等)を理由にテレワークしている人だっているでしょうに。むしろ毎日長時間の車通勤で体調に影響を及ぼしかねないので、こういう場合にこそテレワークを利用すべきでしょう。

 と言うことで、折角ン万円も投資して整えたWindows環境が無意味になってしまった (; _ ;)。何が働き方改革だ!一人一人に合った働き方だ!ウチの会社の場合、政府に言われたから仕方なく「やってます」ポーズをとっているに過ぎないのであった。


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