睡眠時無呼吸の治療器(CPAP)をDreamStationに変更
参照:SleepyHead
今まで使っていたPhilips社製REMstarに記録されるデータがおかしくなったので、最新型のDreamStationに変更することになった
睡眠時無呼吸の治療器(CPAP)を、今まで使っていたPhilips社製REMstarから最新型のDreamStationに変更することになった。理由はREMstarに記録される治療データの日付、時刻がおかしくなってしまったからだ。
そもそもREMstarはどうやって日付や時刻を保持・補正しているのか謎だった。設定メニューの中に日時の設定項目は無い。毎朝使用が終わればコンセントから抜いていたし、旅行に持っていく事もあるので、どうしても電源供給が断たれる。にもかかわらず、記録されているデータの日時はほぼ正確だった。電波時計でも内蔵しているのかな?と思っていたのだが、11月29日から記録されているデータがおかしくなってしまった。具体的には、
こんな感じに、一日に何回も使用していて、使用している時刻も就寝していない真っ昼間になっていたりで、一日の使用時間も十数時間から24時間にもなっている。そして日付も7日前にズレている。つまりREMstar内部の日時が進まなくなっているようなのだ。
それでは、起床して使用が終わってもコンセントから抜かず常時通電しておいたら日時が進むか?と考えて試してみた結果がこちら。
おそらく12月6日は朝起きてコンセントから抜いたのだろうが、12月7日からはコンセントに繋ぎっ放し。思ったとおり日時は進むのだが、一旦日時設定が狂うと、その状態のまま日時が進む。日付は7日以上前のままだし、使用している時刻も朝から昼にかけてになっている。
この事から、このREMstarというCPAP治療器は内部に時計機能を持っているが、それは電池または蓄電池でバックアップされているだけだと思われる。電池が寿命を迎えると、コンセントから電源が供給されている間しか時計が進まなくなるのだろう。
この事をCPAP治療器のレンタル会社に伝えたところ、新しいCPAP治療器に変えてもらえることになった。新しいCPAP治療器はPhilips社製の最新型だそうでDream Stationという治療器だ。
最新型とは言え、図体は大きくなったしACアダプタもデカい。ただ最近のモデルらしくBluetooth機能があり、DreamMapperというスマホアプリで使用状況を見ることもできる。このアプリを使ってみたが、あまり詳しい情報は表示されず、使用時間と平均AHI値、最低/最高治療圧がわかる程度だった。
では、ワタシがいつもデータ解析に使用しているSleepyHeadではどうか?機種が変わると記録データ形式が変わってしまいSleepyHeadが対応できていない可能性がある。ワタシは毎月SleepyHeadで可視化した結果を印刷して病院へ持って行くので、これができないと困ってしまう。
Dream StationのSDカードをSleepyHeadで読み取らせたところ、素晴らしいことに、この最新型Dream Stationをきちんと認識し、今までどおりデータを表示してくれた。以下がDream Stationに変えてから記録されていたデータだ。
完璧だ。DreamMapperではAHI値は1.5だったが、SleepyHeadでは1.62。最低/最高治療圧もDreamMapperでは4.0/20.0cmH2Oで、使用時間における90%ラインが10.5cmH2Oだった事が判る程度だが、SleepyHeadで見ると無呼吸発生時に12.0cmH2O近くまで上がったのが最高であり、DreamMapperの最高治療圧20.0cmH2Oはここまで治療圧を上げられる設定になっている(*1)事を示しているに過ぎない事も判った。
このSleepyHeadというアプリ最高!。興味のある方は、こちらの記事や、古い記事だがワタシのSleepyHeadに関する一連の記事、統計情報の見方に関する記事もどうぞ。
備考(*1):
ちなみに以前使用していたREMstarでは最高治療圧は10.0cmH2Oに設定されていたので、これまでの倍高い治療圧まで空気を送り込める設定になっている事になる。治療圧を無闇に上げるのは決して良いことではなく、通常はお医者さんがAHI値を見てSDカードに値を書き込むことで設定・調整する。この設定値を変更することは医療行為にあたるので、患者が勝手に変更してはいけないし、出来ないようにロックが掛けられている。しかし、今回はレンタル会社の方で設定して送って来た時点で以前の倍の値に設定されていたわけなので、これはどうしたものか。
変更出来ないようにロックが掛けられているとは言え、世の中に外せない鍵は存在しないのである。当然このDreamStationのロックも外す(医療従事者モードにする)ことが可能なのだな。方法を明かすことはできないので、ヒント「今までの方法と同じ」とだけ言っておこう。
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