参照：国税庁 確定申告

どうしてこの国のシステムはポンコツなんだろう

　今年も確定申告の季節がやって来た。昨年マイナンバーカードを取得したので、今回からe-Taxでやってみようと意気込んでいたのだが・・・

　事前セットアップが複雑で面倒。普通の人ならこの段階で半分以上脱落するのでは？多少パソコンの知識があれば何とかなりそうなレベルだから、まぁこのくらいは大目に見よう。
　マイナポータルとのサービス連携に手間と時間がかかる。こちらも連携システムが複雑なうえ、連携を申し込んでから受理されてサービス開始されるまで1〜2営業日かかる。間に土日祝日が入ると数日待たされる感じだ。インターネット上で提供するサービスなら24時間365日受付可能で申し込みからサービス提供まで遅くとも数時間ってくらいが当たり前なのにね。それでもお役所仕事にしては早い方なのかもしれないので我慢しよう。
　マイナポータル経由で生命保険料控除の証明書などを取得するための、民間送達サービスとマイナポータルの連携。こちらも仕組みが複雑で、民間送達サービス（e-私書箱(野村総研)や、MyPost(日本郵便)）にもアカウント作成しなければならず、申し込んでから連携サービス開始まで2〜3営業日かかる。ワタシの場合、生命保険料控除証明書が取得できようになるまで土日を入れて5日かかった。遅すぎるが、まぁ何とかなったので良しとしよう。

　前置きが長くなったが、本題はこれからである。このように手間と時間をかけて準備を整え、いざ確定申告書を作成しようと国税庁の令和2年分確定申告ページから確定申告書の作成を始めた。ワタシの場合、昨年のデータを流用して新規に申請書を作成する。その最初の段階で、

税務署への提出方法の選択となる(*1)。勿論マイナンバーカードを使ったe-Taxを選ぶ。すると、e-Tax申告できる環境セットアップが完了しているかチェックされる。

　これまで色々と準備してきたので、当然ながらすんなりとチェックはパスした。しっかり推奨環境にも含まれている。ちなみに、使用ハードウェア・OS・Webブラウザは

• Mac Pro Early 2008
• SANWAサプライICカードリーダーADR-MNICUBK
• macOS 10.14.6 Mojave
• Safari 14.0.3

である。「利用規約に同意して次へ」をクリックして進むと、マイナンバーカードによる認証になる。

　ICカードリーダーにマイナンバーカードを挿入し、「マイナンバーカードの読み取り」をクリックして暗証番号を入力。するとカード情報が読まれた後、認証される筈なのだが、この認証中の状態が延々と続いて全く先に進まない。ダメだ詰んだ・・・

　ちなみに、この現象は MacBook Pro 2017, macOS 11.2 Big Sur, Safari 14.0.3 でも発生している。異なる2つの環境で同じ現象が発生していることから、確定申告書作成システムの不具合である可能性が極めて高い(*2)。

　Macを再起動したり、確定申告書作成システムのサーバーが重いのか？と思って時間を変えて何度か試してみたが、一向にダメだ。もうマイナンバーカードのe-Taxは諦めて、ID・パスワード方式に変えるよう申し込みを行った。まったく、この国のマイナンバーカードを使ったシステムはダメダメな物だらけだなぁ。

備考(*1)：ここでの最優先は確定申告書を作成することであり、それさえ出来ればどんな提出方法でも大差ないのである。それなのに何故最初に提出方法を選ばせる必要があるのか？まったく謎仕様である。揚げ句にここから先に進めないバグがあるなんてマヌケとしか言いようがない。

　ちなみに提出方法は後から変更することもできるようだ。つまり郵送や税務署へ直接持って行く「印刷して提出」で申告書を作成しておき、やっぱりe-Taxで送信するということも可能だ。そうなると尚更最初に提出方法を選ばせる必要性が分からない。
　そのため提出方法については「印刷して提出」を選ぶことを推奨する。

備考(*2)：Windows10のPC＋Google Chromeで試してみたところ、このような現象は発生せず、次のステップに進むことができた。と言うことは、Safari 14.0.3の不具合、または確定申告書作成システムがSafari 14.0.3に対応できていない可能性もある。

内ト / Feb 3rd, 2021 15:42 / [ 編集 ] [ コメントする ] [ TrackBack(0) ]