買ったけど観る暇なかったDVD「ネバーランド」

　主演：ジョニー・ディップ、ケイト・ウィンスレッド。監督：マーク・フォースター。
　先のシークレット・ウィンドウとは違って、ジョニー・ディップが正当派の演技を見せる。作品によって全く違うキャラクターを見事に演じ分ける、この人はやっぱり名優だ。助演女優のケイト・ウィンスレッドも、タイタニックのヒロイン役の人だって事を解説を読んでやっと気付いた。それほどまでに役にハマっている。やはり向こうの俳優はスゴイ。
　「ネバーランド」という題名からも解るようにピーターパンなんだが、原題の "Finding Neverland" の方がこの映画を的確に表現している。ピーターパンの原作者（ジェームズ：ジョニー・ディップ）が、ピーターパンの物語劇を創り出す過程の話で、未亡人（シルヴィア：ケイト・ウィンスレッド）とその４人の子供と知りあうところから話が始まる。未亡人と子供達、とりわけ父親の死で夢や希望を失った三男ピーターとの交流、自分の妻との不仲などの様々な話があってピーターパン劇が創られて行くわけだ。こういう話は中だるみしやすくなるモノだが、この映画はそのへんも巧く作られていて、147分ある長い話ながら長さを感じることはなかった。後半の、病気のシルヴィアがピーターパンの観劇に来られないので家で劇を上演して見せるところから、ラストシーンでピーターが自分の感情を一気にジュームズに委ねるところまで、感動の連続。涙ボロボロでしたな。

内ト / Aug 18th, 2005 19:11 / [ 編集 ] [ コメントする ] [ TrackBack(0) ]