LS-VL (3TB)のHDDが壊れた
何かが1つ壊れると不思議に次々と壊れるもので
今朝は早朝4時半頃に目が覚めました。就寝時刻は毎日ほぼ同じなのに、昨日は午前2時、その前は午前6時と目が覚める時刻はバラバラ。まだ薬の効き目が安定していないのかなぁ。今日は昨日よりはマシなものの、やっぱり少し眠い。
スカパー録画用に使っているNAS、Buffalo製LS-VL 3.0TB (LS-V3.0TLJ) のハードディスクが壊れました(;_;)。一昨日の朝、ふと見るとLEDが赤色に点滅していたのです。このNASは何かエラーや故障が発生すると、LEDが赤やオレンジに点滅し、その点滅の間隔や点灯している時間の長さで異常事象を示します。また、NasNavigator2 というツールアプリでも異常事象が解ります。(ネットワーク上にNASを見つけることができる状態であればですけど)
それによるとハードディスク故障だそうです。購入して、まだ1年1ヵ月なんですけど、もうハードディスクが壊れるなんて・・・
取り合えず sshで LS-VLにログインして中を見てみたら、録画内容が入っている筈のディレクトリが丸ごと消えていました。まだ観てない番組もいっぱいあったのにぃ(;_;)。
再起動してもLED赤点滅は治りません。どうせ録画内容は全滅しているのだからとフォーマットしてもダメ。そこで、データ領域全体にゼロ書き込みする完全フォーマットを試してみました。これ本来は廃棄などの際のセキュリティ確保のための機能だと思いますが、ゼロ書き込みすることで不良セクタが代替セクタに置き換えられるので治ることがあるのです。完全フォーマットは全書き込みを4回行うのですが、何せ3TBもあるので1回で4時間以上かかります。とても16時間以上なんて待っていられないので、1回終わった段階でACアダプタを引っこ抜いて電源オフ、再び電源を入れて再フォーマット。そうしたら一応は使えるようにはなりました。しかし、これではいつ再び同じ症状に見舞われるか分かりませんね。
そこで再び LS-VL にログイン。幸いな事に smartctlがインストールされていたので HDDのS.M.A.R.T.情報を見てみたら、
SMART Attributes Data Structure revision number: 10
Vendor Specific SMART Attributes with Thresholds:
ID# ATTRIBUTE_NAME FLAG VALUE WORST THRESH TYPE UPDATED WHEN_FAILED RAW_VALUE
1 Raw_Read_Error_Rate 0x000f 115 092 006 Pre-fail Always - 88484280
3 Spin_Up_Time 0x0003 096 092 000 Pre-fail Always - 0
4 Start_Stop_Count 0x0032 100 100 020 Old_age Always - 418
5 Reallocated_Sector_Ct 0x0033 073 051 036 Pre-fail Always - 36632
7 Seek_Error_Rate 0x000f 069 060 030 Pre-fail Always - 8854919
9 Power_On_Hours 0x0032 093 093 000 Old_age Always - 6688
10 Spin_Retry_Count 0x0013 100 100 097 Pre-fail Always - 0
12 Power_Cycle_Count 0x0032 100 100 020 Old_age Always - 418
183 Runtime_Bad_Block 0x0032 097 097 000 Old_age Always - 3
184 End-to-End_Error 0x0032 100 100 099 Old_age Always - 0
187 Reported_Uncorrect 0x0032 001 001 000 Old_age Always - 185
188 Command_Timeout 0x0032 100 100 000 Old_age Always - 0
189 High_Fly_Writes 0x003a 098 098 000 Old_age Always - 2
190 Airflow_Temperature_Cel 0x0022 063 041 045 Old_age Always In_the_past 37 (0 67 37 21)
191 G-Sense_Error_Rate 0x0032 100 100 000 Old_age Always - 0
192 Power-Off_Retract_Count 0x0032 100 100 000 Old_age Always - 416
193 Load_Cycle_Count 0x0032 067 067 000 Old_age Always - 67527
194 Temperature_Celsius 0x0022 037 059 000 Old_age Always - 37 (0 17 0 0)
197 Current_Pending_Sector 0x0012 100 100 000 Old_age Always - 0
198 Offline_Uncorrectable 0x0010 100 100 000 Old_age Offline - 0
199 UDMA_CRC_Error_Count 0x003e 200 200 000 Old_age Always - 0
240 Head_Flying_Hours 0x0000 100 253 000 Old_age Offline - 280555853713957
241 Total_LBAs_Written 0x0000 100 253 000 Old_age Offline - 1969324242649
242 Total_LBAs_Read 0x0000 100 253 000 Old_age Offline - 3669301059165
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こんな状態。5 Reallocated_Sector_Ct の WORST(最悪値)が51 。つまり代替セクタを既に51%使用しているという事なのか。VALUE(現在の値)、WORST(最悪値)がTHRESH(閾値)を下回ると、もう寿命が尽きたという事なのだそうな。そして、この後にエラーログがぞろぞろ。
念のためにセルフテストさせてみたところ、
SMART Self-test log structure revision number 1
Num Test_Description Status Remaining LifeTime(hours) LBA_of_first_error
# 1 Extended offline Completed: read failure 90% 6669 32152264
# 2 Short offline Completed without error 00% 6669 -
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簡易テストはパスしたものの、フルテストではREADエラーを起しているようで90%を残して中断してしまいました。あ〜、こりゃダメだ。LS-VLの完全フォーマットではデータ格納領域しかゼロ書き込みしないので、ゼロ書き込みが行われなかった領域内に完全に読めなくなった不良セクタが存在しているものと考えられます。
そして、突然録画内容がディレクトリごと消えた事から、不良セクタが増え続けている状態だと思われます。(多分、ディレクトリのi-nodeがあったセクタが読めなくなったのだろう。)3TBもの容量があるNASをこのまま捨ててしまうのは実に勿体無いけど、かなり信頼性が低そうなので、このまま使い続けるのは抵抗があります。そこで、
バラしました。だってBuffaloに修理に出すと HDD交換で¥27,000くらいするみたいだもの。3TBのHDDの実売価格を考えたら、この修理代は高すぎでしょう。新品を買うのと、あまり変わらないよね。それなら自分で何とかするしかないのだ。
外側の筐体はプラスチックのハメ込み式で、実に安っぽい。分解方法はネットで調べればいっぱい見つかりましたけど、分解方法を知らないと先ず間違いなくハメ込みの爪などを割ってしまいますね。
HDDの放熱についても、あまり気を使っているような設計ではありません。S.M.A.R.T.情報の194 Temperature_Celsius によると59度まで上がったことがあるようなので、これでは寿命が短くなっても仕方ないかもしれません。
使用されていたHDDはSeagate製ST3000DM001 (Barracuda) という物で、3TB, 7200rpm, 64MB cache, SATA 6Gb/sというスペック。Seagate Barracudaは結構発熱が大きいので、放熱にはもっと気を使って欲しいですね。でも、HDDをネジ留めしている鉄フレームに熱を伝え、背面の小さなファンで温まった空気を排気しているだけ。この狭い筐体内では、あまり空気も流れず熱が逃げにくいように思えます。
現在、取り出した HDDを Mac Proに載せ、HDD全体にゼロ書き込みを行って不良セクタを代替させたところです。実は、こんな事をすると HDDを元に戻しても LS-VLは起動せず使えなくなってしまいます。新品のHDDに交換した場合も同じです。ここから以前のとおりに使えるようにするには、色々と複雑な手順を踏んでファームウェアをHDDに書き込み、システム全体を復旧させなければなりません。実は、この方法もネットを漁ればいっぱい見つかります。しか〜し、どれも WindowsやLinuxを用いて行っていて、Macを使った実例は全く見つかりません。さて、Macで LS-VLのシステムを復旧させる事ができるでしょうか?
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