LS-VL (3TB)のHDD復旧方法(3)
ファームウェア書き込み編
今朝は中途覚醒もなく午前5頃まで眠れました。睡眠は充分な筈ですが、まだ不安感は消えてくれません。情けない。こうやってBLog書いているのも、現実から逃げてることになるのかなぁ。
いよいよHDDのフォーマット、ファームウェアの書き込みを行います。全体の作業の流れは以下のような感じになります。
- LS-VL に HDDを取り付ける。
- LS-VL を EM(復旧)モードで立ち上げる。
- LS-VL の HDDフォーマットとファームウェア転送を行う。
- LS-VL のIPアドレスを設定する。
- 最新版ファームウェアに更新する。
1. LS-VL に HDDを取り付ける
LS-VL の制御基盤にHDDを取り付け筐体に収めます。この時、やり直す事に備えて SATAコネクタに HDDを挿してFUNCTIONボタンのある筐体側に仮置きするだけに留めておきます。その際、FUNCTIONボタンをちゃんと押せる(押した時、マイクロスイッチのカチカチという手応えがある)事を確認します。
2. LS-VL を EM(復旧)モードで立ち上げる
LS-VLを tftpブートします。LS-VL がブートした際 HDD上にファームウェアを見つけられないと EM(復旧)モードで起動して、DHCPから IPアドレスを取得しようとします。IPアドレスが取得できると、LAN上に EMモードの LS-VLを見つけられるようになります。具体的には、
- LS-VL と Mac Pro の Ethernet 2 (eth1)ポートを繋げる。
- LS-VL の電源をONにする。
→インジケータLED が赤色に点滅する。
- Mac Pro で TftpServer を立ち上げ tftpサーバを起動する。
- Current Path には
LS_FW164 を指定。
- 右上のネットワークを指定するメニューで
en1: 192.168.11.1 を選択。
- Start TFTPをクリックする。
- LS-VLのFUNCTIONボタンを押す。
→インジケータLED が青色の点滅に変わる。
- tftpブートが完了するまで暫く(1〜2分)待つ。
- tftpブートが完了するとインジケータLED が青色点灯に変わり、LS-VLは EMモードになる。
- DHCPからIPアドレスを取得しようとするので、Mac Pro の Ethernet 2(eth2)ポートから Ethernetケーブルを抜いて、LANの Ethernetハブの方へ繋ぐ。
- ルーターのDHCPからIPアドレスが割り当てられ、LAN上に LS-VLが見えるようになる。
→NAS Navigator2 を立ち上げて EMモードになっている LS-VLが検出されたらOK。
3. HDDフォーマットと古い世代のファームウェア転送
古い世代のファームウェア・アップデータを用いて LS-VLの HDDフォーマットとファームウェア転送を行います。
LS_FW164 配下にある update アプリを起動する。
対象のLS-VLを選んで「ファームウェア更新」ボタンをクリックすると、HDDのフォーマットとファームウェアの転送が行われる。
ファームウェアの転送が終わると LS-VLが再起動する。すると再びインジケータLED が赤色に点滅する。
- LANの Ethernetハブから Mac Pro の Ethernet 2(eth2)ポートに繋ぎ変えて、LS-VLのFUNCTIONボタンを押す。
- インジケータLED が青色の点滅になり tftpブートされる。
- その後、インジケータLED が橙色の点滅に変わる。(ファームウェア更新中)
- ファームウェア更新が完了すると再起動されて、インジケータLED が赤色点滅になる。
- FUNCTIONボタンを押すとインジケータLED が青色点滅になり、暫くすると青色点灯になる。(起動完了)
- 再び LS-VLを Mac Pro の Ethernet 2(eth2)ポートから LANの Ethernetハブに繋ぎ変える。
- LS-VL は DHCPからIPアドレスを取得して LAN上に見えるようになる。
- LS-VLの再起動を待ち続けていた updateアプリが「ファームウェアは正しくアップデートされた」とのメッセージを出したらOKをクリックして updateアプリを終了させる。
しかし update アプリがLS-VLの再起動を待ち続け、いつまで待っても再起動完了にならない(LS-VLをLAN上に見つけることができない)場合もあった。この場合は止むなく updateを強制終了させた。
4. LS-VL のIPアドレス設定
- NAS Navigator2 で LS-VL を検索し、見つかったら「時刻設定するか?」訊かれるので OKをクリック。
- その後、機器設定画面や Web設定で IPアドレスを静的設定する。
本来ならこれで作業完了で、LS-VL単独でブート、起動するようになる筈だと思うのですが、相変わらず tftpブートしないと起動できない状態のままになってしまいました。
5. 最新版ファームウェアに更新
LS-VL単独でブート、起動できないのは、想像ですが "initrd.buffalo" か "uImage.buffalo" をHDDに書き込めていないのではないか?と考えました。そこで更に最新版ファームウェアにアップデートします。
- LS-VL を tftpブートさせ、インジケータLED が青色点灯になったら LANの Ethernetハブに繋ぐ。
LS_FW168 配下の updateを実行する。
- 最新版ファームウェアにアップデートされた後、再起動される。
→まだインジケータLED は赤色に点滅する。
- Mac Pro の TftpServerの設定を変更する。
- Current Path に
LS_FW168 を指定。
- 一旦 tftpサーバを再起動(Stop TFTP → Start TFTP)
- 「3. HDDフォーマットと古い世代のファームウェア転送」の2.〜4. の作業を再度行うと、今度は再起動後にインジケータLED が赤色点滅になることなく、青色点滅→青色点灯になる。そうしたら、LS-VLを Mac Pro の Ethernet 2(eth2)ポートから LANの Ethernetハブに繋ぎ変える。
- updateアプリから「ファームウェアは正しくアップデートされた」とのメッセージが出る。
- NAS Navigator2 で LS-VL を検索する。IPアドレスは変わっていないので、すんなり見つかるはず。
- tftpサーバを止め、LS-VLの Web設定で再起動したり、電源オフ/オンして正常にブート、起動するか確認する。LS-VL単独で再起動や、電源オンでブート、起動できるようになれば成功。
- HDDをネジ留めし筐体を元どおりにして、復旧作業終了。
この方法は、あくまでワタシの環境での試行錯誤の結果ですので、同じ方法で必ず成功するとは限りません。また、筐体をバラした時点でメーカー保証されなくなりますので、あくまで自己責任で行うことになります。今回のように、不良セクタの発生によって LS-VL が HDD故障と認識しているような場合にはダメ元で試みるのも良いかと思います。
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