NETGEAR ReadyNAS RN10200(18)
Western Digital Caviar GreenのIntelliPark機能を無効にした
RAIDのディスク1は不良セクタが徐々に増えて行っている状態ですが、もう一方のディスク2についても問題を見付けてしまいました。S.M.A.R.T.情報で表示される Load Cycle Count が尋常じゃない値になっていたのです。
Load Cycle Count とは、磁気ヘッドがプラッタ表面から退避場所に退避(Park)し、その後再びプラッタ表面に戻った回数の合計だそうです。通常、磁気ヘッドが退避場所に退避するのは HDDに電源が供給されなくなった時です。(厳密に言えばスタンバイ状態になった時も退避されます。しかし ReadyNAS RN10200のFrontView内を探しても HDDをスタンバイ状態にする機能は見当たりません。)ですから電源がオン・オフされた回数 (Power Cycle Count) とほぼ同じ回数になるはず。なのに5倍以上の値になってます。しかも、値を観察していると数秒毎に1づつ増えて行きます。何故?
原因をネットで色々調べたらこちらのページに辿り着きました。Western Digital Caviar Greenには IntelliPark という省電力機能があって、RAIDの場合はこの機能が悪さして Load Cycle Count の値がハネ上がってしまうそうです。
メーカー公表値では Load Cycle Countは30万回を保証しているとの事。つまり既に寿命の 1/3に達しようとしているわけですね。このままではマズイ。
IntelliPark機能は idle3-tools というツールを使えば無効にする事ができるそうです。以下はその備忘録です。
- idle3-tools をダウンロードする。
idle3-tools はここから armel用をダウンロードする。(uname -a では armv7l と表示されるので、最初 armhf用の方かと思ったのだが、armel用でないとインストールできなかった。)
- ダウンロードしたパッケージ "idle3-tools_0.9.1-1_armel.deb" を ReadyNAS RN10200 へコピーする。
ReadyNAS RN10200をマウントしてコピーすれば良い。例えば FrontViewで共有ディレクトリとして "work" を作って、そこにコピーする。
- ReadyNAS RN10200 に rootで sshログインし、先にコピーしたディレクトリにcdする。
$ ssh root@192.168.0.XXX
root@192.168.0.XXX's password:
Welcome to ReadyNASOS 6.1.6
root@RN10200:~# cd /data/work
root@RN10200:/data/work# ls -l
-rw-rwxr--+ 1 hoge users 13358 Apr 14 2012 idle3-tools_0.9.1-1_armel.deb
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- インストールする。
root@RN10200:/data/work# dpkg --install idle3-tools_0.9.1-1_armel.deb
Selecting previously unselected package idle3-tools.
(Reading database ... 19308 files and directories currently installed.)
Unpacking idle3-tools (from idle3-tools_0.9.1-1_armel.deb) ...
Setting up idle3-tools (0.9.1-1) ...
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- /usr/sbin/idle3ctl を使って IntelliPark機能を無効化する。
root@RN10200:/data/work# /usr/sbin/idle3ctl -g /dev/sdb
Idle3 timer set to 80 (0x50) ←80 は8秒の意味。8秒アクセスがないと磁気ヘッドがparkする設定になっている。
root@RN10200:/data/work# /usr/sbin/idle3ctl -d /dev/sdb
Idle3 timer disabled ←InteliPark機能が無効になった
Please power cycle your drive off and on for the new setting to be taken into account. A reboot will not be enough!
root@RN10200:/data/work# /usr/sbin/idle3ctl -g /dev/sdb
Idle3 timer is disabled ←確認してみた。確かに無効になっている。
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- ReadyNAS RN10200 の電源を一旦オフにし、再び電源を入れる。
InteliPark機能を無効にしたとき、設定を有効にするにはドライブの電源をオフ・オンしろ。リブートでは不十分と表示されているので、一旦電源を切って再び電源オン。この後、暫くLoad Cycle Count値を監視して値が増えていかないようなら成功。
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