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Norton System Works

Live Update が「ウィルス対策更新サービスの期限切れ」を通知するようになった。


 Norton System Works が Ver.3.0 で MacOS-X に完全対応したとのアナウンスでアップデートを購入したのが一年前でしたか。この製品は Anti Virus 定義ファイルの自動更新サービスを1年間無料で受けられるようになっている。日々新しいウィルス、ワームが発生し続けている現状では「1年間しか」と言った方が良いかもしれない。
 と言うわけで、私の Live Update も期限切れなのでライセンスを購入してサービス延長を求めるようになった。しかし私はもう延長する気は全くない。理由は、
  • MacOS-Xをターゲットとしたウィルス、ワームは皆無に近い。
    暫く前にMacOS-Xを狙ったウィルスが発見されたとのニュース報道があったが、あれは実際には開発者達が集まるBBS上にアップされた記事とプログラムであり、ウィルスとして放たれたものではなかった。実際、これによる被害報告など1件もない。
  • ジャーナルファイルシステムにより Norton Disk Doctor の必要性が無くなってきた。
    何らかのトラブルで強制再起動させざるを得なくなってもファイルシステムが壊れるといった事は、ほぼ無くなった。少々壊れても"ディスクユーティリティ"で事足りる。
  • 私は Live Update こそセキュリティホールだと思っている。
  • Norton Speed Disk には重大な不具合がある可能性大。
  • システムを安定化させるはずの Norton System Works がシステムをかえって不安定にさせる。
    以前サーバ機に Norton System Works をインストールしたことがあったが、その時はファイルシステムを根こそぎ壊された。

 1年前 Norton System Works 3.0 にアップデートした際にはシマンテックのサポートと散々バグ報告などやり取りをした。その時の記事が出てきたので以下に掲載しておく。これを読めば、金を払ってまで使い続ける価値はないという事が理解できよう。

■シマンテックのNorton SystemWorksがようやくMacOS-Xに完全対応したとの事で、Norton SystemWorks 3.0へのアップグレードを購入したのだが、これが不具合だらけでとてもOS-Xに対応したとは言えるような代物ではなかった。
■シマンテックNorton SystemWork 3.0は、すべての構成コンポーネントがMacOS-Xネィティブに対応している。
  • Norton AntiVirus
  • Norton Disk Doctor
  • Speed Disk
  • UnErase
  • Volume Recover
  • Norton FileSaver
  • Wipe Info
 その他に MacOS-X、MacOS-9のどちらでもブート可能なCD-ROMになっているなどの特徴を持っている。
■このアップグレードパッケージが届いたので、メインで使っているPowerMacintosh G4 MDDに対して早速使ってみたが、不具合のオンパレードであった。
  1. 先ずはNorton Disk Doctor
     なにはともあれ、Norton Disk Doctor によってディスクに問題が生じていないかチェックすることから始める。CD-ROMからブートしてNorton Disk Doctorを起動して内蔵HDを検査させる。いくつかの軽微は問題(ファイルの作成、更新日時やバンドルビット、カスタムアイコンビットの問題など)は検出されるものの、それ以外の大きな問題は検出されない。
  2. Speed Diskで最適化
     Speed Diskはファイルのフラグメントを解消するだけでなく、配置を最適化するものである。
     MacOS-XのHFS+ファイルシステムは書き込みの際に極力フラグメント(断片化)を生じないように連続領域を探して書き込むようになっているそうだが、配置の最適化までは行ってくれない。極力フラグメント(断片化)を生じないようにしているとは言え、購入時のプリインストール状態のまま使い始めておよそ1年、Speed Diskは極度に断片化していると表示する。
     そこでSpeed Diskで断片化解消、最適化を行わせようとしたのだが、検査ボタンまたは最適化ボタンをクリックするといきなり「ディスク Macintosh HD のディレクトリ構造は現在のバージョンの Norton Utilities にとって大き過ぎます。」というエラーダイアログが表示されてしまって、全く何もできない。
     何度ブートし直しても現象は変わらず、手に負えないのでシマンテックのサポートへ現象を報告した。
  3. シマンテックサポートからの回答
     シマンテックからの回答は以下のようなものだった。
     [エラーの原因]
     カタログBツリーのノード数が 32,767個以上(もしくはファイルがおよそ250,000〜500,000個)存在する環境にて、エラーが発生する可能性がある。
     [回避方法]
     Wipe Info 未使用領域の抹消を実行後、現象が回避されるかどうか確認する。また、使用していないアプリケーションがあればアンインストールをして動作を確認する。
     改善されない場合、CD-ROM起動時にMac OS 9 パーティションから起動してSpeed Diskを実行する。
  4. シマンテックからの回答の確認(Wipe Info)
     エラー原因が「カタログBツリーのノード数」にあるのか「ファイル数が多すぎる」ことのどちらにあるのかは不明。
     とにかくWipe Info で未使用領域の抹消を行ってみるが、プログレスバーがほぼ最後の部分にまで進んだところでマウスアイコンが消しゴム(黒板消し?)からカラーホイールに変わったところでエラーが発生してしまいプログラムが中断してしまう。回避策にならず。
  5. MacOS-9パーティションからの起動
     CD-ROMのMacOS-9パーティションでブートさせてみたところ、マウスカーソルが画面左上から動かなくて全く何も操作できない。止むなく電源ボタンを長押しして強制再起動することになる。これも回避策にならず。
  6. 再度シマンテックのサポートへ連絡
     提示された回避策がいずれも全くダメダメ状態なので、再度シマンテックへ現象を報告する。あまりに酷い状態なので、ネットで現象を報告しても良いか?とか、返品は受け付けるか?と少し脅しを入れておいた。
     サポートからの回答は、
    「CD-ROM 自体の不良の可能性がありますので、CD-ROM の交換手続きを取らせていただきます。このエラーについては、弊社 Web サイト上でも近日中に情報を公開する予定です。」
    との事だった。少し前にMacintosh製品のCD-ROMメディアに不良があるとの公報 がシマンテックのホームページ上で行われていたが、その不良の内容は異音がする、マウントに時間がかかる、ディスクが排出されるという、どうも製造不良(ディスクの偏心)のような現象である。私のPowerMac G4 MDDで発生した不具合とは明らかに現象が異なる。CD-ROM交換で不具合解消できるとは思えないので、自力で回避策を探すことにする。
  7. 外付けHDにインストールしたMacOS-9でブート
     Norton SystemWorks のCD-ROMのMacOS-9では不具合があるため、外付けHDにインストールしたMacOS-9からブートした後にNortonユティリティを試してみる。
     勿論ブートは正常、マウスカーソルが凍りつくこともない。Norton SystemWorks のCD-ROMをマウントして Wipe Info で未使用領域の抹消を行う。こちらは最後までエラーが起きることもなく正常に行われることが分かった。
     次にNorton Disk Doctor を実行、これではOS-Xから実行した(1)と同様、問題は検出されない。続いて Speed Disk を実行してみたが、検査や最適化ボタンをクリックしても問題のエラーダイアログが出ることは無いようだった。そのまま最適化を行わせると概ね処理が終わったところで、またもやエラー発生(メモリ不足?)でプログラムが中断してしまう。更に悪いことに、この中断でディスク内を壊してしまうようで、Norton Disk Doctor にかけるとディレクトリやBツリーに重大な問題を検出する。修復した後、Speed Diskへの割り当てメモリを2,3倍に増やして実行しても現象は変わらず、最後で異常終了してディレクトリ、Bツリーを壊したままになる。
     かなり深刻なバグがある様子なので、この現象をシマンテックのサポートへ報告する。
  8. ディスク再初期化
     最終的な手段としてディスク内の全ファイルをバックアップ、初期化した後、ファイルを書き戻してみる。全ファイルのバックアップには "Carbon Copy Cloner" というフリーウェアを使った。バックアップするファイルは80GB内蔵HDの半分以上を使っている状態なので、手持ちの外付けHDでは空き容量が足らずバックアップ先として120GBのハードディスクを購入した。
     全てのファイルをコピーした後、Wipe Info、Norton Disk Doctor、Speed Diskをバックアップ先の120GBHDに対して実行してみたが特に問題は検出されない。次にトラブッていた内蔵HDを初期化した後、コピーしたファイルを書き戻す。
     ファイルを書き戻した後に一連の Wipe Info、Norton Disk Doctor、Speed Disk を実行してみたところ、Norton Disk Doctorでブートブロックの重度エラーが報告された。検出されたエラーは、
    • 「ブートブロックで重度のエラーが見つかりました。シグネチャが正しくありません。(16.1.1)」
    • 「ブートブロックで重度のエラーが見つかりました。システム名が不正です。(16.1.2)」
    • 「ブートブロックで重度のエラーが見つかりました。イベントのキューサイズが不正です。(16.1.11)」
    というものだった。全て修復させ、この現象もシマンテックのサポートへ報告しておいた。サポートからの回答は、
     弊社でも同様の現象を確認しています。Mac OS X 上の[システム環境設定]-[起動ディスク]パネルで選択されているボリューム以外から起動し、[起動ディスク]パネルで選択されているボリュームを診断すると発生します。
     例えば[起動ディスク]パネルで増設のハードディスクを選択し、Norton SystemWorks のCD-ROM で「C」を押しながら起動するとします。はじめに起動ディスクを選択したときにその情報をハードディスクに書きこんでいるのに、強制的に「C」を押しながらCD-ROM起動するのでそこで情報の不整合が発生します。その不整合をNorton Disk Doctorが発見し、修復しようとします。
    であった。これを放置しても修復しても不具合原因になるものではないと言うことである。上記以外の問題は発生せず、これでようやく不具合が解消された事が確認できた。

■結局、OS-Xに完全対応したと称している Norton System Works 3.0 には以下の問題があるものと考えられる。
  • カタログBツリーのノード数が 32,767個以上(もしくはファイルがおよそ250,000〜500,000個)存在する環境で、Wipe Info、Speed Diskがエラー、もしくは異常終了する。OS-X版では扱えるBツリーノード数、ファイル数の上限がシステムの上限、またはMacOS-9版Wipe Info、Speed Diskに比べて小さい可能性がある。
  • Norton SystemWorks CD-ROMのMacOS-9システムに何らかの不具合があり、マウスカーソルが動かなくなる。
  • MacOS-9版のSpeed Diskはメモリ不足で異常終了する際、ディレクトリやカタログBツリーが損傷する。
 そしてNortonのディスク修復、最適化ツールに頼るよりもバックアップ、再初期化の方が確実でコストもかからないのだという、ありきたりな結論に落ち着くのであった。


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